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  • 2014.03.03 Monday
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準々決勝:守屋 大輔 vs 中井川 剛

ついに始まったPWC Championship2013決勝ラウンド。頂点を目指して熱く激突する四テーブルから、守屋大輔と中井川剛の戦いをお届けしよう。

 まずは守屋大輔。Final2008トップ8経験を持つ、PWCの強豪プレイヤーである。今回はゲートクラッシュによって大幅に強化されてトップメタの一角となったジャンドカラーのビートダウンとともに、予選ラウンドを駆け抜けている。デッキの中身をちらりと見る限り、非常にオリジナリティ溢れる構成のようだ。

 

 そしてテーブル左でデッキをシャッフルしているのは、中井川剛。武蔵新田のカードショップで切磋琢磨しているプレイヤーだ。こちらはお馴染みのトリコフラッシュ。ゲートクラッシュで《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を得て、相変わらずの人気のアーキタイプである。



 栄光の頂きまであと三つ。その大事な初戦の火蓋が、今切って落とされた。
GAME1

 後手の守屋の《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GTC)》からの《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》が、このゲームの最初のアクションとなった。中井川の初動は《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》で、これが《轟く激震/Rolling Temblor(ISD)》を公開する。

 守屋は二枚目の《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》もアンタップインすると、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイし、速攻をつけて殴りに行く。これを中井川はスルーし、返ってきたターンで、《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》でウィザードを指定しつつ、公開していた《轟く激震/Rolling Temblor(ISD)》を即プレイして《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》を流すことにした。

 さて、実はこの時、守屋の場は全て赤と緑の土地、そして手札の半分は緑黒のカードなのだ。このターンでも引くことのできなかった守屋は、仕方なく《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》をキャストして、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》とともに殴りに行く。《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》は《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》で止められ、3/2となって戦場へと戻る。
 
 ここで中井川は少考ののち、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(GTC)》をアンタップインし、《氷河の城砦/Glacial Fortress(M12)》を立てながら《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》をキャストした。

 未だに黒マナを引くことのできない守屋。次なる《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》をプレイし、全てをレッドゾーンに送り込む。2/1の《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》には《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》が、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》に対しては《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》がブロックに参加し、相打ちを嫌った守屋は《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》に《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》の湧血能力を使う。が、中井川は完璧な回答として《送還/Unsummon(M13)》を用意していた。《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》が手札に送り返され、仕方なく守屋はターンを返す。

 中井川はドローし、ランドを置いてエンド。再び攻撃の権利は守屋へと移る。ここでも黒マナはなし。そして今回は前のターンよりもさらに殴りづらい状況だ。そう、《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が守屋の頭をちらつかせているのだ。ここはゲームのターニングポイントとなりうる部分のため、深い思考の海へと落ちる。

 そして守屋は意を決して、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》を再度場に出し、赤マナを支払い、速攻をつけた後に、三体のクリーチャーで攻撃した。五枚目の土地をセットできなかったため、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》の湧血マナも立てることができない。《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を持っていないということに賭けたプレイだ。

 が、無情にも中井川の手札からは《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》。二体の《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》は《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》と《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》にブロックされ、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》は《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》によって一方的に打ち取られてしまう。

 この戦闘で戦場には《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》のみとなり、中井川はついに攻撃を始める。

 ようやくここに来て黒マナに巡り合えた守屋だが、《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》には即座に《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》。続くターンの二枚目の《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》にも《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》からの《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》と、中井川はマウントポジションを譲らない。

 《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》からのアタックで負けてしまう守屋は、《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》をブロッカーとして立ててみるのだが、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》により《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を見つけた中井川が、貴重な一本目を先取した。

中井川 1-0 守屋


GAME2

 再び黒マナのないハンドをキープすることになった守屋だが、今回は無事に二ターン目に《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》を引き込むことに成功する。

 ファーストアクションは中井川の《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》で、《冒涜の行動/Blasphemous Act(ISD)》がなんとめくれる。これには守屋は苦笑い。が、気にせずに三枚目の土地を置いて《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》をレッドゾーンへと送る。

 続けて二枚目の《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》をキャストして攻撃するが、一枚は《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》でライブラリートップへと送られる。

 と、ここまで順調だった中井川に異変が起きる。四枚目の土地をセットすることができないのだ。悔しそうにターンを終了する。

 《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が場に出てこないなら、と守屋はライブラリートップに置いた《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》をそのままプレイし、再び二体で攻撃する。中井川は《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》を2/1瞬速としてキャストして、《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》とともに《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》をブロックし、《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》との1対1交換を行った。

 一ターン遅れて土地を引いた中井川だったが、ここで守屋がプレイした《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》への回答が手札にない。《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》をX=1でキャストしたり、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》で地上を止めてみようとするものの、飛行が止まらない。

 残り少ないライフを削るために三枚目の《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》を守屋がプレイしたところで、中井川は土地を片付けた。

中井川 1-1 守屋



GAME3

 みたび二ターン目に《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》の中井川。守屋はこれに対して「強い…」と思わずつぶやくも、この占いが初めて外れたのを見て、嬉しそうな表情を見せる。

 《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》が初動となった守屋は、特に行動を起こして来ない中井川に不審をおぼえながらも、《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》をキャスト。そしてこれが通る。

 《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を変身させないためにメインで《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》を唱えてエンドをしてきた中井川に対し、守屋はこの狼男を変身させるために、何もせずにターンを返すことを選択した。

 が、これが裏目に出てしまい、中井川は《送還/Unsummon(M13)》を《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》へ。応じて、中井川の立っているマナが一マナしかなくなったところで《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》に《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を打ち込む。

 ここで中井川の引いた《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》が《本質の散乱/Essence Scatter(M13)》をめくる。

 ならば、と守屋は《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイ。《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》への回答がなくなってしまうことから、中井川はこれをスルー。《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》をケアして守屋は攻撃はしない。

 中井川は《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》をウィザード指定でセットしてターンを終了。そして守屋の《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》を《本質の散乱/Essence Scatter(M13)》で打ち消して、さらに《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》。《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》が《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》をライブラリーから掘り探した。

 《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が殴って守屋のライフは15。この時、中井川の手札は《火柱/Pillar of Flame(AVR)》、《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》、《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》。あと二回、《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が攻撃すれば、火力だけで本体を削りきれるのだ。

 守屋のアクションは《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。これの攻撃により中井川のライフは13となるが、返ってきたターンで《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》が攻撃し、目標の9まであと一ターンとなる。一瞬、火力によって《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》を打ち落とすかを考えていた中井川だったが、火力を本体に打つプランのみに照準を絞ることにしたようで、火力を構えてターンを終える。



 が、守屋は《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》を持っていた。これによりライフを14へと引き上げる。lこれで中井川の手札の火力を全て合わせても二点足りない。
 
 それでも、引いていいカードはたくさんある。火力全てに加えて《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》でも良いのだ。守屋のターン終了時に《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》で四点のダメージを与え、祈るようにドローする――が、引いたのは土地。盤面とライフメモを見回し、どう考えても足りないことを今一度悟った中井川は、なくなく《火柱/Pillar of Flame(AVR)》を《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》へとプレイする。

 ターン終了時に《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を本体に受けた中井川は、レッドゾーンに送り込まれてくる守屋の軍勢に対して、土地と灼熱の槍を悔しそうに公開した。


中井川 1-2 守屋


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