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  • 2014.03.03 Monday
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Round7 Team Chagamofireball vs Hatten Tank Top

by Yuuya Hosokawa


 ついに第373回川崎PWCも最終戦に突入。今回は引き分けチームが上位にいる関係上、優勝の可能性を残して
 まずはHatten Tank Top。いるチームが4チームという大混戦。その中から、この二つのチームの対戦をお届けしよう。


 Hattenこと和田寛也、シミックこと《アメーバの変わり身/Amoeboid Changeling(LRW)》こと清水直樹、そして猫先生こと山川洋明という、あらゆる意味で個性的なメンバーで構成されたチームである。ちなみに全員がプロツアー経験者と、実力も折り紙つきだ。ここまでの成績は5勝1敗。ここで勝利すれば6勝1敗となり、オポネントマッチウィンパーセンテージ次第で優勝の可能性もある。

 そんなHatten Tank Topから、山川洋明の登場だ。

 今でこそソーラーフレアといえば白青黒のリアニメイトプランを擁するコントロールデッキというイメージが定着しているが、その元祖は旧ラヴニカ時代にあった太陽拳というデッキであり、その生みの親こそが山川なのだ。



「ビートダウンかと思ったら突然《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》を打たれて負けた」という伝説のデッキ、びゅーてぃーぐりくしす。土地とサイドボードを含めた75枚中、56種類のカードが使われていたという伝説のデッキ、ぴろねこぎふと。山川伝説は数知れず。山川からはどんなカードが飛び出してきても誰も驚かない。山川は異端のデッキビルダーなのだ。


 対するはTeam Chagamofireball。

 安定した実力で関東の草の根大会で上位に名を連ねる大野勇雄、スタンダードだけでなくあらゆるフォーマットに精通する工藤耕一、そしてChagamofireball総帥の夏目拓哉によるTeam Chagamofireballは、未だ土付かずの5勝0敗1分だ。ここで勝利すれば、ほぼ優勝は揺るがないだろう。

 そして山川と相対するは、総帥である夏目拓哉。

 謎のmtgチーム、Chagamofireballの総帥であり、時には動画を編集する編集長。その実態はまったくもって謎に包まれている。来るはずの大会の会場に現れないという不可解な現象と謎の言葉「にょわー」。筆者の知る情報はそれしかない。

 いや、もうひとつあった。夏目拓哉はとても豪運なプレイヤーである。当時まだ《閃光/Flash(MIR)》が使用可能だったころのレガシーで、ハルクフラッシュを使っていた夏目は1キルハンドをキープしたのだが、なんとその豪運ゆえ、絶対にドローしてはいけない《ハートのスリヴァー/Heart Sliver(TMP)》をファーストドローで引き当てるという奇跡を起こしたほどだ。




 優勝のための貴重な一勝を上げるのは異端の山川か、豪運の夏目か。


 GAME1

 
 後手の夏目が《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》でゾンビデッキであることを知らせるのに対し、山川は《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》から2ターン目には《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》と、いつもどおりのカオスな立ち上がり。

 夏目も持ち味である豪運で2ターン目に追加の《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》と並べ、3ターン目には《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》と、満点の動き。山川は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》から《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》へとつなげる。

 夏目は一応この《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》のテキストを読むと、《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》と《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》で攻撃し、《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》が《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》によって墓地に置かれたところを、《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》で道連れとする。さらに先ほどの戦闘で破壊された《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を墓地からプレイし、攻撃の手を休めない。

 ここで山川は5枚目の土地を置くと《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》をプレイ。しかし攻撃することはできず、夏目の猛攻に備える。

 夏目はノータイムで戦闘に入る。《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》がブロックされ、不死により戦場に蘇り、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》の攻撃と合わせて4点のダメージを与えに行く。

 浮かない顔の山川は、初手に欲しかったであろう《実験体/Experiment One(GTC)》を二枚並べてターンを返す。

 前のターンに《ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate(RTR)》をセットしていたことで待望の5マナ目を確保していた夏目は、会心の《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。5点のダメージが入り、山川のライフはわずか4に。そして夏目の手札には今引いたばかりの《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》。このまま豪腕の夏目が押し切るか――

 と思っていたところで山川がプレイしたのは、ドラゴンの迷路のレア、《狂気の種父/Sire of Insanity(DGM)》!



 《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》は手札からそのまま墓地へ落ちて行く。

 それでもライフを詰めていた夏目は、《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》同士で相打ちをさせると、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を墓地から場に戻し、更に今引いた《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》を盤面に追加。

 山川は引いたカードが土地であることを確認すると、場の土地を片付けた。


 夏目1-0山川


 GAME2


 第一ゲームを落とした山川に不運が襲いかかる。《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイするまでは順調だったのだが、そのまま土地が止まってしまったのだ。

 山川が3枚目の土地を引いたのは、夏目が《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》を2枚並べた次のターンだった。3ターン目になれば脅威になっていたであろう《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》も、ここで登場となると少し淋しい。

 しかもその《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》は生物を山川に献上せず、夏目がプレイした《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》で一瞬にして墓地へと送られてしまったのだ。

 結局追加の土地に巡りあえない山川は、このターンで投了することを余儀なくされてしまった。


 夏目2-0山川



 と、ここで清水が工藤に勝利したという知らせが飛び込む。
 
 これにより、今からまさしく行われようとしている和田と大野の第三ゲームの結果が全てとなった。前述したとおり、大野が勝てばほぼTeam Chagamofireballの優勝、ここで和田が勝利すると、Hatten Tank Topが優勝争いに食い込める。

 運命の第三ゲームがいま、始まる。


 GAME3


 ゼガーナバントを使用する大野が3ターン目に《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》を出したのが、双方含めて始めてとなるアクション。一方の和田は《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》で対抗する。

 大野は4ターン目をセットランドと攻撃のみで終えるが、ここで和田は長考する。《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》をプレイして、どの能力を使用するかで悩んでいるのだ。

 チームメイトと相談をしながら悩むこと3分。まずはダイスを置こうという大野の提案に和田は応じ、そして結局、二番目の能力を使うことにした。和田は+1/+0の紋章を得ると、パワーが2となったスピリット・トークン2体で果敢に攻撃を仕掛ける。

 大野はひとまず《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》を《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》の攻撃で葬ると、5マナといえばおなじみの《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を戦線に投じる。

 目の前の9点クロックに対して和田はまたもや勇敢にスピリットトークン2体で攻撃し、そして《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》をプレイする。ただでさえ強力なエンチャントにもかかわらず、和田はソリンの紋章を得ているので、出てくるトークンはなんとパワー2。恐ろしい置物が登場した。



 大野としては早期決着が望ましい。ゆえに和田の攻撃的なアタックは好都合だった。なぜならもう1枚、《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》をもっていたからである。このターンのアタックで和田のライフを7まで落とす。

 《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》が場に残りさえすればあとはターンが経つごとに有利になっていくのは和田だ。《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》のトランプルダメージと《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》によるブロッカーを一掃されての即死をケアして、慎重にプレイする。結局、《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》を手札から唱え、フラッシュバックまで行う。

 ここで《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を持っていた大野は、《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》がトークンと相打ちになるのを嫌い、《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》だけでおもむろに攻撃し、第二メインで盤面を掃除した。戦場には《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》の産み落としたトークンが2体だけ残る。

 手札を抱える和田はその中から《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を選び、更に《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をフラッシュバック。ここからはライフを1点も減らさない構えだ。

 大野は3枚目の《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を出すものの、和田の《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》の前ではその効果も薄い。《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》をキャントリップで使用してみても、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》も《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana(GTC)》も、《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》すら引けない。代わりに手札に増えるのは土地ばかり。

 気づくと戦場にはパワーの合計で大野のライフを超えるほどの数のトークンが。《反逆の印/Mark of Mutiny(M13)》は《中略/Syncopate(RTR)》でなんとか打ち消したものの、和田は大野の手札が1枚ということで詰将棋に入る。

 チームメイトとの相談の末、結局すべてのクリーチャーがレッドゾーンに送り込まれる。念のために生き残る術を探してみる大野だったが、やがて毎ターン並べ続けていた土地を片付けた。


 和田2-1大野


 
 Hatten Tank Top2-1Team Chagamofireball

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  • 2014.03.03 Monday
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  • 02:48
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