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  • 2014.03.03 Monday
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Round 5:山川 洋明(東京) vs 岡内 佑太(神奈川)

By Daisuke Kawasaki

関東草の根マジック界の実力が、特にスタンダードにおける実力が世に知られはじめたのは、デックリストからだった。2005年世界選手権において、森 勝洋を世界王者へと導いた白緑コントロール「ガジーの輝き」デック。

このデックが、関東草の根で作り上げられたデックであるというのは歴史の授業をはじめるまでもなく、よく知られた事実であろう。

そして、関東草の根スタンダードの名声を不動のものとしたもうひとつデックについてもきっと解説の必要はないだろう。


今や完全復活を遂げたアメリカ新世代の旗手のひとりであるPaul Cheon(アメリカ)。彼の偉大なる功績の第一歩であるアメリカ王者という戦績。その時、彼の傍らにあったデックが、ソーラーフレア、日本名「太陽拳」というデックである。


Paul Cheonの元に太陽拳が渡ったいきさつについてはここでは省略させていただくが、この太陽拳も、間違いなく日本発の、関東草の根発のデックだったのだ。


多くの発生経緯が存在する太陽拳というデックであるが、その原型のひとつが、「ヤマコン」と呼ばれる多色コントロールデックにあった、という点に異論は無いだろう。

R5yamakawa
八十岡 翔太がつくれば、ヤソコン、といったあたりからも想像がつくだろうと思うのだが、このヤマコンというデックブランドこそが、いま、この席に座る山川 洋明(東京)の作成したデックに与えられるブランド名なのだ。


もちろん、今回の山川の使用するデックも「ヤマコン」としかいいようのないデックに仕上がっているということで、期待に胸が高鳴る。


山川 「コン、ってわけじゃないですけどね…今回のヤマコンは。デッキ登録用紙にはびゅーてぃーぐりくしすって書きましたけど」


そんな「びゅーてぃーぐりくしす」と対戦するのが岡内 佑太(神奈川)である。

名前をいわれてピンとこない方も「水城京河」という名前を聞けば思い当たる節があるのではないだろうか。


そう、このPWCの観戦記事を自身のブログで公開しているプレイヤーのうちのひとりである。そういう意味で、岡内もPWCを代表するプレイヤーのひとりといって差し支えないだろう。


そんな岡内の使用するデックは、青白マーフォーク。


《苦花/Bitterblossom》対策の《火山の流弾/Volcanic Fallout》のあおりをうける形で、世間では完全に死んだアーキタイプとして認識されているマーフォークではあるが、人々に死んだと思われた時こそが勝ちどきというのは、緑黒エルフの例を出すまでもなくよくあることである。


だが、岡内がこのデックを選択したのは、そんな小さい理由ではない。それもすべてマーフォークへの愛ゆえに。


はたして、岡内のマーフォーク愛は、「びゅーてぃーぐりくしす」を打ち破れるのだろうか。注目して見ていきたい。


Game 1


先手は山川。


岡内は、2ターン目アクションの選択肢が《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》しかないが、《変わり谷/Mutavault》を含めて土地がフラッド気味というイマイチかみ合わない手札をマリガンする。


しかし、マリガン後の手札は、今度は土地が2枚に対して2ターン目のアクションがないというもの。これを見て小考の末に岡内はマリガン。


今度の5枚には、2枚の土地と2マナのスペルが…《銀エラの達人/Silvergill Adept》があった…他にマーフォークはないが。


ここで、たたきつけるようにドロー…土地、そしてまたもたたきつけるようにドロー…これが《川の案内者、シグ》!大喜びで2ターン目に2マナクリーチャーとして《銀エラの達人》をキャストする岡内。


この《銀エラの達人》が、山川のキャストしていた《ゴブリンの異国者/Goblin Outlander》と相打ちをし、山川は《ゴブリンの異国者》を追加する。


岡内は《風立ての高地/Windbrisk Heights》のセットを挟んで《川の案内者、シグ》をキャスト…すると、これがまさかの《謎めいた命令/Cryptic Command》でのカウンター。


《目覚ましヒバリ/Reveillark》を送り込む岡内ではあったが、続いて《熟考漂い/Mulldrifter》《噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale》とデッキ全体が異国者ともいえる動きに、目を白黒させる。


《噛み付く突風、ウィドウェン》を《流刑への道/Path to Exile》で除去し、《目覚ましヒバリ》のダメージを通した岡内だが、まだも続く山川の驚き連続更新に言葉でない。


こんどの驚きカードは、きっちり《目覚ましヒバリ》をとめてくれる《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》。


岡内
 「ちょっと、あと、何が入ってるの?」


山川
 「《恐怖/Terror》で死なないデッキです」


たしかに今のところ《恐怖》で死ぬクリーチャーが《熟考漂い》しかいない。とにかく、この《静月の騎兵》を通してしまっては《目覚ましヒバリ》がピッタリとまり、なおかつ《ゴブリンの異国者》に殴られ続けるヴィジョンしかないため《謎めいた命令》でカウンターする。


このマナのないタイミングで山川は《叫び大口/Shriekmaw》で《目覚ましヒバリ》を除去。たしかに墓地から《川の案内者、シグ》と《銀エラの達人》が戻ってくるため、アドバンテージ的には嬉しいが、それどころじゃないくらいにキツイクロックがかかってしまっているため、歓迎できない。


《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》をキャストし、2枚目の《叫び大口》からも《川の案内者、シグ》で守った岡内だったが《叫び大口》自体のクロックが、岡内のマッチを終わらせてしまったのだ。


山川 1-0 岡内


岡内
 「会場に一人だけのデッキ同士の対決…かと思ったら、今日青白ウィザードにあたってるんだよね…先に《川の案内者、シグ》だされてびっくりした」


Game 2


R5okauchi相も変わらずマリガンを愛する岡内は、とりあえず、ワンマリガン。そして、続いて青マナが《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》からしかでないものの、十分な低マナ域に恵まれたハンドをキープする。


岡内は、2ターン目に《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》をみせながらの《銀エラの達人》をキャスト。しかし、追加で引いた土地がまたも《アダーカー荒原》。


この《銀エラの達人》はGame 1よろしく《ゴブリンの異国者》と相打ち、山川は2体目の《ゴブリンの異国者》とまったく同じ展開。


しかし、岡内の展開が違う。4枚目の土地は引かなかったものの、《石ころ川の旗騎士》によってマナを軽くした《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》をキャストする。


この《エレンドラ谷の大魔導師》が《ゴブリンの異国者》と相打ち、頑強で戻ってくるのだが、山川は《ジャンドの魔除け》で場を一掃する。


再び《銀エラの達人》をドローし、これを《川の案内者、シグ》を見せながらキャストした岡内なのだが、引いた土地は《風立ての高地》だったため、マナをうまく使い切れない。


その間に山川は《熟考漂い》を想起無しでキャストし、アドバンテージ差を開くと…《荒廃稲妻》を2連発する。岡内の手札は1枚となり、絶望的なアドバンテージ差が開いてしまった…かにみえたが。


残された岡内の手札は《目覚ましヒバリ》、そして、続くドローが《目覚ましヒバリ》をキャストするのに必要な5枚目の土地。


ここでまたも、たたきつけるように《目覚ましヒバリ》をキャストする岡内。


すでに事前に《荒廃稲妻》を2発打ち込んでおり、墓地を肥やしているだけに山川は「うん、これは殺しちゃいけない」とひとこと。


そうなると《目覚ましヒバリ》の4点のクロックを妨害する手段を用意しなければならない。


しかし、そこは、殴って勝つのが「びゅーてぃーぐりくしす」。《ゴブリンの異国者》《叫び大口》と場に並べ、4点のクロックを5点のクロックで上回るという方法で対処する。


最後に《謎めいた命令》が1ターン稼ぐと、岡内は《目覚ましヒバリ》をデッキに戻したのだった。


山川 2-0 岡内


山川
 「今日の朝、思いついたデッキなんですけどね。クイッケンってどうしてもクロックが遅いじゃないですか。だから、赤黒《荒廃稲妻》とハイブリッドすればいけるかなって…」


発想の飛躍が凡人じゃないのは間違いないのだが、その発想を現実の物としてしまうデック構築能力も凡人のものじゃないだろう。


また、新しい日本発のアーキタイプが誕生する瞬間に、今立ち会っているのかもしれない。


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