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extra Round:渡辺 雄也(神奈川) vs 中村 肇(東京)
- 2009.03.28 Saturday
- PWCC 2009
- 20:03
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- by mtgjpana
By Daisuke Kawasaki
PWC Finals本戦も終了し、そして第4期PWCポイントランキングの首位も、中村 肇に確定した。これによって、中村は第5期PWCのすべての大会において、参加費無料の権利を獲得したのである。
だが、実際のところ、この中村のPWCポイントランキング首位というのは、実は例年に無いほどの事件なのである。
なぜなら、PWCがポイントランキングシステムを開始して以来、「ミスターPWC」である渡辺 雄也以外のプレイヤーが、ポイントランキング首位を獲得したのは初めてなのだ。
そして、今、この場で決まった緊急ルールによって、ポイントランキング1位の中村と、ポイントランキングでも2位である「先代ミスターPWC」渡辺によって、ミスターPWCという称号をかけたエキシビジョンマッチが開催されることとなった。
このマッチにかけられた商品は、純粋に「ミスターPWC」という称号のみ。
だが、だからこそ、どちらも負けられない戦いとなるのだ。
果たして、PWC下克上は発生するのか。
Game 1
先手は渡辺。《謎めいた命令/Cryptic Command》はあるものの、土地が5枚の初手をマリガンする。
続く手札は、土地は2枚であるものの、このマッチアップを左右する《紅蓮地獄/Pyroclasm》の投入されたものである。
渡辺は、土地をセットして終了する。
対する中村も1ターン目《運命の大立者/Figure of Destiny》というロケットスタートなのだが、ここで渡辺は《運命の大立者》に対して《紅蓮地獄》を使用する。
これがはまった形で、中村は《風立ての高地/Windbrisk Heights》をセットし、2ターン目を実質アクション無しでターンを返す。この利を活かし、中村は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をキャストする。
だが、中村は、続くターンで土地のセットに先んじて《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をキャストする。これを《砕けた野望/Broken Ambitions》でカウンターすると、ライブラリートップの《紅蓮地獄》を確認し、手札に加える。
さらに《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》も《砕けた野望》で打ち消した渡辺だったが、手札もマナも延びなやみ、結果《ジェイス・ベレレン》を《変わり谷/Mutavault》でのアタックで失ってしまうこととなる。
その代償として、渡辺はついに《突撃の地鳴り/Seismic Assault》と《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll》を場に揃える。
この《ブリン・アーゴルの白鳥》に対処できる中村のカードは、ほぼ《流刑への道/Path to Exile》のみであり、そしてそのうちの2枚は、すでに《砕けた野望》によって墓地に落ちている。
渡辺 「持ってるとかやめてー!」
幸運なことに、渡辺が《ブリン・アーゴルの白鳥》と《突撃の地鳴り》潤沢な全体火力で手札を肥やし、《ブリン・アーゴルの白鳥》がゲームを決定するまで、中村のところへとは《流刑への道》はこなかった。
渡辺 1-0 中村
Game 2
先手の中村は、2ターン目の《メドウグレインの騎士》、3ターン目《栄光の頌歌/Glorious Anthem》という、1ターン目のアクションこそないものの、かなり軽快な立ち上がり。
だが、渡辺は1体を《火葬/Incinerate》で除去すると、さらに追加で中村がキャストした《メドウグレインの騎士》を《誘惑蒔き》で奪う。さらに、またも《ブリン・アーゴルの白鳥》が登場する。
ここで《紅蓮地獄》と《火山の流弾》の合わせ技で、中村のクリーチャーを全滅させ、手札を充実させる。
こうなってしまうと、中村は相当厳しい。逆に、渡辺はじわじわと《ブリン・アーゴルの白鳥》でのアタックを始める。防御は、渡辺も京都の時点で気がついていたソリューションである《羽毛覆い/Plumeveil》にまかせて。
中村も《変わり谷》によって《羽毛覆い》を超えようと試みるのだが…手札から飛び出る2枚目の《羽毛覆い》。少なくとも《流刑への道》を引けなければ、中村の勝利は無いのだが、ここでまったく《流刑への道》を引けないのだ。
そして、渡辺が最後のライフを削るべく《ブリン・アーゴルの白鳥》と《変わり谷》をレッドゾーンに送り込むと、中村は力強く手を差し出したのだった。
渡辺 「まだ君にミスターの名は早い」
渡辺 2-0 中村
渡辺 「このセリフをいうため、一年間がんばってますから」
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