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  • 2014.03.03 Monday
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Round 2:平賀 優宏(神奈川) vs. 角岡 利幸(東京)

Round 2:平賀 優宏(神奈川) vs. 角岡 利幸(東京)
By Daisuke Kawasaki

 紡がれてきた物語がある。語り継ぐべき歴史がある。

 早くも2戦目から、多くの物語を背負ったプレイヤー同士がマッチングされ、このフィーチャーエリアに呼び出された。



角岡 「優勝と準優勝の差を見せてやりますよ」

 そう語る角岡は、もちろん準優勝の側だ。しかし、それは「プロツアーの準優勝」というタイトルに匹敵する大きな名誉の称号である。今シーズンもすでにグランプリトップ8にメンバーを送り込みまくっている超強豪チーム、Channel Fireballの総大将、Luis Scott-Vergasを準々決勝で打ち破っての準優勝という大きな名誉の称号だ。

 プロツアー・パリでの、石村・中田のトップ8入賞に続く角岡の活躍は、「日本勢はなぜ、勝てなかったのか」などと揶揄され、閉塞しつつあるように見えた日本のプロコミュニティに新しい風をもたらした。

 話は飛んで。ここ2年ほどの国内グランプリの優勝者を見てみよう。2010年シーズン、横浜は森 勝洋、仙台はBrian Kiblerが戴冠、2011年シーズンは神戸・広島でそれぞれ八十岡 翔太とMartin Juzaがタイトルを獲得している。

 からの、2012年の神戸。最近売り出し中のスターダスト・ジーニアス、行弘 賢を決勝で打ち破ったのは、ダークホース、平賀だった。この決勝戦のマッチアップと、平賀の勝利もまた、新しい風を感じさせるに十分だった。

 ともに、世界レベルのマジックシーンでは新しい風を感じさせた二人だが、それぞれのコミュニティでは長いキャリアを持つ知られた顔だ。ここはひとまず、赤緑ケッシグの角岡と、白黒トークンの平賀がこれから紡ぎ出す物語に注目しよう。

Game 1

 後手の平賀がマリガン。続く6枚の手札には土地が無く、2度目のマリガンを強いられることとなる。続く5枚も、土地が4枚に《深夜の出没/Midnight Haunting》という満足と言えるものでは無かったが、これをキープする。

 2マナ加速のないハンドをキープした角岡が土地を3枚並べる間に、平賀は《清浄の名誉/Honor of the Pure》《未練ある魂/Lingering Souls》と連続でトップデックしたことで、トークンで殴りきるプランをとることが可能となった。

 角岡は初手からあった《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を4ターン目にプレイ。対する平賀はここで小考の末に《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》をプレイし、《未練ある魂/Lingering Souls》をフラッシュバックする。

 6マナに達した角岡は《業火のタイタン/Inferno Titan》を戦場に送り込み、トークンを1体破壊する。まだ多少は苦しいが、しかし、《金屑の嵐/Slagstorm》などでひっくり返しうる盤面を作り上げる。もちろん、平賀もここで自分が完全に優位であるとは油断することなく、力強くカードをドロー。引いたカードは《忘却の輪/Oblivion Ring》。力強い。

 3体の2/2によってライフが10となった角岡。《金屑の嵐/Slagstorm》で盤面を一掃し、さらに《不屈の自然/Rampant Growth》でマナを伸ばす。手札に《深夜の出没/Midnight Haunting》をもつ平賀はマナを残してターンを終了する。

 角岡はここで《酸のスライム/Acidic Slime》を召喚して《忘却の輪/Oblivion Ring》を破壊。戦場に出た時の能力をプレイヤー相手に使用して、平賀のライフを12とする。平賀はターン終了時に《深夜の出没/Midnight Haunting》でトークンを産み出す。アップキープを迎えて、《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》の上のカウンターは6個に。

 角岡の10枚の土地と《業火のタイタン/Inferno Titan》、そして《酸のスライム/Acidic Slime》を前にして平賀は長考する。角岡のライフを削りきれるのか、そして自分は生き残る事ができるのか。結果、平賀は2体のスピリットをレッドゾーンに送り込む。《業火のタイタン/Inferno Titan》の攻撃は《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》からうみだされるトークンで受けきる構えだ。



 ここで角岡が《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》をセット。そして、《業火のタイタン/Inferno Titan》の攻撃時の能力が平賀のライフを9にする。

 ちょうど11枚の土地が《業火のタイタン/Inferno Titan》にトランプルを与えることで、6体のトークンでは自分を守りきれないと平賀は土地を片付けた。

角岡 1-0 平賀

Game 2

 序盤のトップデックによって善戦したものの、ダブルマリガンと不遇な展開だった平賀。今度は黒マナが無い以外にはほぼ不満が無いカードをキープして先攻をスタートする。

 2ターン目に平賀は《無形の美徳/Intangible Virtue》をプレイし、対する角岡も《不屈の自然/Rampant Growth》をプレイする。平賀はそこから《未練ある魂/Lingering Souls》、角岡もマナ加速で2→4→6システム達成とGame 1と打って変わって互いに理想的な動きでがっぷり四つに組む格好だ。

 ここで平賀はプレイの分岐点を迎える。4枚目の土地として黒マナがでる土地を確保できなかったため、プレイの選択肢は《深夜の出没/Midnight Haunting》をプレイするか、手札で唸っている2枚の《十字軍/Crusade》、《清浄の名誉/Honor of the Pure》と《無形の美徳/Intangible Virtue》をプレイするかだ。

 平賀は《十字軍/Crusade》の追加2枚張りを選択。それにスタックして角岡は《感電破/Galvanic Blast》でトークンを1体除去する。返すターンで角岡は《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイする。

 4/4のトークンで2度目の攻撃を加え、角岡のライフを12とした平賀は《審判の日/Day of Judgment》をプレイして一度仕切り直そうと提案するが、角岡は2枚目の《原始のタイタン/Primeval Titan》プレイでそれを拒否する。角岡はすでに12枚の土地をコントロールしている。

 ここで黒マナを引き当てた平賀は、《未練ある魂/Lingering Souls》のフラッシュバックと《深夜の出没/Midnight Haunting》で4体のトークンを並べる。角岡は《原始のタイタン/Primeval Titan》でアタック。これをスルーした平賀に対して、有り余るマナを《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》に注ぎ込む……ことはせずに、6点のダメージで譲歩する。残ったマナを《業火のタイタン/Inferno Titan》の召喚に費やし、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を3体残してターン終了。

 平賀は4体の4/4飛行・警戒クリーチャーをレッドゾーンに送り込む。こんなにポンポンと《セラの天使/Serra Angel》が産み出されては溜まった物ではない角岡だが、残しておいた《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》によってブロックする。《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》がさらに絆魂まで与え、平賀のライフは27に。

 2体のタイタンのアタックが、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》の毒で3/3となったトークンを除去しつつ、平賀に12点のダメージを与える。そして、大量に残ったマナを、そのまま残してターンを返す。

 平賀はゲームを決定づける3枚目の《無形の美徳/Intangible Virtue》をプレイして、3体のトークンでアタックする。角岡は、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》でまだ毒を受けていない1体をブロックすると、《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》で強化、さらに《無形の美徳/Intangible Virtue》へと《内にいる獣/Beast Within》をプレイし、なんとかライフを2残す。

 なんとか1ターンを稼ぎきった角岡だったが、しかし、続くドローは角岡を勝利に導く物では無く、勝負は3本目にもつれ込む。

角岡 1-1 平賀

Game 3

 先手の角岡は2ターン目からマナ加速をしているのに対して、平賀は《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》スタートという少し物足りない内容。

 角岡はさらに《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》に続けて次のターンには6マナにたどりつく構え。対して平賀は2枚目の《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》。この《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》のうちカウンターが載っている方を角岡は《酸のスライム/Acidic Slime》で破壊する。

 平賀が《清浄の名誉/Honor of the Pure》をプレイした返すターン、角岡はマナ加速するのみでターンを返す。いわゆる「実」が無い状態の手札なのか。こうなってくると、《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions》がじわじわと脅威となっていく。平賀はさらに《無形の美徳/Intangible Virtue》をプレイし、角岡がまたも土地をセットするのみだったターンエンドに《深夜の出没/Midnight Haunting》をプレイする。



 3/3の飛行・警戒は、2体で仲良く角岡のライフを14にすると、1体は《酸のスライム/Acidic Slime》の接死の前に散る。なんとか有意義なカードを手に入れたい角岡は、自身の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》もろとも《金屑の嵐/Slagstorm》で一掃し、カードを引くが……土地。この角岡のターンエンドに、一挙6体のマイアが平賀の戦場に並ぶ。

 ライフを守るべく、虎の子であった《感電破/Galvanic Blast》を1体のトークンに打ち込むところまで追い込まれた角岡には、逆転の手は残されていなかった。

角岡 1-2 平賀

 物語が紡がれるのは、プレミアイベントだけではない。全てのテーブルに物語がある。少なくとも、「ゾルゲ」平賀の語り継がれるべき歴史は、この東神奈川にある。

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