MTG.Coverage by PWC 2021-01-14T18:34:52+09:00 神奈川や新宿でのイベントカバレッジBlogです JUGEM 決勝 工藤耕一vs橘健太郎 http://pwc.jugem.jp/?eid=127 2014-03-03T09:16:00+09:00 2014-03-03T02:07:34Z 2014-03-03T00:16:00Z by Yuuya Hosokawa
第400回PWCも、ついにこれが最後のマッチとなった。
中道大輔の劇的な逆転により、PWCポイントレースは終わった。だが、まだ第400回PWCは終わっていない。
この決勝テーブルには、2人のプレイヤーが残っているのだから... yuyan
第400回PWCも、ついにこれが最後のマッチとなった。
中道大輔の劇的な逆転により、PWCポイントレースは終わった。だが、まだ第400回PWCは終わっていない。
この決勝テーブルには、2人のプレイヤーが残っているのだから。
工藤耕一と橘健太郎である。
使用デッキはなんと2人とも青信心。橘は純正青単信心で、工藤は白をタッチしている。
記念すべき400回に優勝するのは工藤か、それとも橘か。波に乗って勝ちを重ねてきた2人のうち、最後の大波をつかむのは果たしてどちらであろうか?
GAME1
島から《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》から《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》という橘のスタートに、工藤は2枚の《審判官の使い魔/Judge's Familiar》で応じる。更にここに2枚目の《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》を持っていた橘は猛攻を重ね、4ターン目にして既に工藤のライフは9。そして《波使い/Master of Waves》がビッグウェーブとともに6体のトークンを引き連れて絶体絶命のピンチに。
だがここは百戦錬磨の工藤。落ち着いてまずは波使いを《家畜化/Domestication》する。橘は少考の末、《変わり谷/Mutavault》を含めてオールイン。《審判官の使い魔/Judge's Familiar》2体と《変わり谷/Mutavault》、《波使い/Master of Waves》と《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》がそれぞれ相打ちとなり、戦場には《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》と《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》のみとなる。
そして工藤がブロッカーとして立てたのは信心が自信の青しかない、小波の《波使い/Master of Waves》。工藤はこの《波使い/Master of Waves》でお茶を濁そうとするものの、ターン終了時に橘が自分の《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》に《急速混成/Rapid Hybridization》を打ち込んだことにより、《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は3/4へと進化を遂げ、2/2の魔道士は3/3のカエルへと変わる。
3/4の飛行に対して対処するすべをもたない工藤は、手札に島を沢山握り締めながら、悔しそうに土地を片付けた。
橘1−0工藤
GAME2
先手を得た工藤はマリガンながら、《神聖なる泉/Hallowed Fountain(DIS)》から《審判官の使い魔/Judge's Familiar》、2ターン目には《変わり谷/Mutavault》を置きながら2枚目の《審判官の使い魔/Judge's Familiar》と順調に展開する。だが橘が《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》、2ターン目に2枚目の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》を出しながら《審判官の使い魔/Judge's Familiar》でその2体を進化させると、苦しい表情を浮かべる。マリガンに加え、序盤に展開した2枚が盤面で止まってしまっているのだから苦しいのもうなずける。
が、ドローで島を見つけるなり笑顔を見せる。それもそのはず。手札から開示したのは《拘留の宝球/Detention Sphere》。悩ましい《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》を彼方へと追放する。
橘も負けてはいない。工藤にしてみれば一難去ってまた一難。今度は《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を繰り出す。これに対しての工藤の答えは…ない。
一難さってまた一難。橘の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》が無人の上空を駆け抜け、工藤が欲しかった土地を奪い取ると、《波使い/Master of Waves》が5体のエレメンタルを引き連れてやってくる。
《波使い/Master of Waves》への工藤は――今度は答えはあった。こちらも《波使い/Master of Waves》。トークンの数も同じ5体。
橘は《変わり谷/Mutavault》をクリーチャー化し、《波使い/Master of Waves》以外の全てのクリーチャーをレッドゾーンに送り込む。トークンが相打ちとなり、《夜帷の死霊/Nightveil Specter》と2/1トークンだけが工藤に傷を与える。《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》を追加して橘はエンド。
戦場を少し整理しよう。橘がコントロールするのは《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》、《波使い/Master of Waves》、エレメンタルトークン、《夜帷の死霊/Nightveil Specter》。工藤は《夜帷の死霊/Nightveil Specter》、《審判官の使い魔/Judge's Familiar》、《波使い/Master of Waves》のみ。
《波使い/Master of Waves》のおかげで生きながらえた工藤はここで《夜帷の死霊/Nightveil Specter》、《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》と展開する。このままであれば、少しずつ工藤が有利になっていく。
のだが、橘のドローは力強かった。ここで引いたのは《家畜化/Domestication》!これで《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を奪い取り、《夜帷の死霊/Nightveil Specter》が工藤のライフを7に落とし込む。
工藤も負けてはいない。《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》の占術で、引くはずだったカードを下に送った工藤がドローしたのはなんとこちらも《家畜化/Domestication》。再び《夜帷の死霊/Nightveil Specter》は工藤のコントロール下に。
そして、ここに来て島しか引くことのできない橘を尻目に、工藤は占術で上を宣言してドローすると、《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》をブロックされない状態にして攻撃し、橘の喉笛に刃を突きつける。
「ここでやらなければ、やる」工藤の意志が見て取れる。
それに応えた橘のドローは、今日幾度となく橘を助けてくれたであろう女神、《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》。
だが、その女神の力を持ってしても、工藤の7点を削りきることはできなかった。
橘1−1工藤
GAME3
泣いても笑ってもこれが最終ゲーム。
三度の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》となった橘だったが、2ターン目に置いたのは《変わり谷/Mutavault》で、進化せず。ピリっとしない展開。一方の工藤は2ターン目に《審判官の使い魔/Judge's Familiar》をプレイと、こちらもいまひとつなスタート。
橘の3ターン目は島を置いて《変わり谷/Mutavault》で殴るだけ。4ターン目にようやく島を引き込んで《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を戦場に送るも、これは工藤の《家畜化/Domestication》の餌食となる。
ドローし、うなる橘。島を置いてターンを返す。
が、このアクションに対してきな臭さを感じた工藤は、《審判官の使い魔/Judge's Familiar》を慎重にキャストすると、《夜帷の死霊/Nightveil Specter》で攻撃する。これに対して《霊気化/AEtherize》をプレイした橘。だが工藤の手札からは《払拭/Dispel》が。この合戦に勝利した工藤の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》がめくった橘のライブラリートップはなんと《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》。
喜んで工藤は橘の《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》をプレイする。
この《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》は橘の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》で手札に戻り、今度はオーナーのコントロール下で戦場に現れる…がここで大きな隙が生まれてしまう。
大きな隙を見逃すわけの無い工藤は2体の《変わり谷/Mutavault》をクリーチャー化し、《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》と《夜帷の死霊/Nightveil Specter》とともに攻勢を仕掛ける。《夜帷の死霊/Nightveil Specter》だけを、《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》がチャンプブロックした。
ここで橘が《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》でライブラリーのトップをボトムに置き、引いたカードは《家畜化/Domestication》。これが《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を奪い、盤面は拮抗し始めたかのように見えたが…
なんと工藤は更にこの《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を《家畜化/Domestication》!これにより橘は《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》の信心を失ってしまい、《変わり谷/Mutavault》を含めた総攻撃を受けてしまう。
《夜帷の死霊/Nightveil Specter》をドローして場には出してみる橘だったが、工藤のクロックがライフの致死量を上回っていることを確認すると……
PWC第400回最後の投了宣言をした。
橘1−2工藤
第400回PWC優勝者は工藤耕一!
]]> 準々決勝 中道大輔vs石川智康 http://pwc.jugem.jp/?eid=126 2014-03-02T19:54:00+09:00 2014-03-03T01:33:20Z 2014-03-02T10:54:00Z by Yuuya Hosokawa
PWCポイントレースは本当に大変なことになった。
2位以下に30ポイント差をつけている簗瀬は5勝2敗でPWCを終え、30点の上乗せをしたことで、ミスターPWCをほぼ手中に収めたはずだった。
だが、それは2位と3位が平凡... yuyan
PWCポイントレースは本当に大変なことになった。
2位以下に30ポイント差をつけている簗瀬は5勝2敗でPWCを終え、30点の上乗せをしたことで、ミスターPWCをほぼ手中に収めたはずだった。
だが、それは2位と3位が平凡な成績であればの話だ。
2位の伊藤は早々に2敗してしまったことで、この最終レースから脱落してしまった。だが、3位の中道は、なんと予選ラウンドを7−0で駆け抜けたのである!
そしてこの準々決勝を勝利することで、中道は第9期ミスターPWCとなるのだ。明暗を分けるこの一戦。当事者である簗瀬も、中道の隣で試合を見つめている。
スイスラウンド1位の中道とスイスラウンド8位の石川だが、先手後手はダイスによって行われる。
そしてその結果、先手を得たのは中道。
「先手です」と幾度となく言ってきたその言葉にも、特別な緊張感が見て取れる。
ここで勝てばミスターPWC。中道の長い長い一年間のPWCでの戦いの全てが、このマッチに掛かっている。
GAME1
中道の《血の墓所/Blood Crypt》により、勝負の火蓋は切って落とされた。
後手の石川は島から《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》と、青単信心を思わせる立ち上がり。続けて2ターン目に《審判官の使い魔/Judge's Familiar》を唱えると、中道はレスポンスで《胆汁病/Bile Blight》を《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》に打ち込む。
3枚目の土地が引けない石川は《審判官の使い魔/Judge's Familiar》で攻撃するのみ。一方の中道も《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》タップイン。
このターンも土地がなかった石川だが、手札に持っていた《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》をキャストし、最低限の攻め手は緩めない。返す刀で中道が放ったのは《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》。土地が止まっているだけにカロリーの高い石川の手札は、2枚の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》に2枚の《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》、そして《急速混成/Rapid Hybridization》、《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》。この中から《急速混成/Rapid Hybridization》をディスカードさせる。
ここで待望の島をドローした石川は《夜帷の死霊/Nightveil Specter》をプレイするが、ここには即《胆汁病/Bile Blight》。そして今度は中道も《夜帷の死霊/Nightveil Specter》をグラウンドに送り込む。
石川は見えていた2枚目の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》をプレイ。
中道は5マナをフルオープンにして石川にターンを返し、これが石川を悩ませる要因となった。結果、石川は《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》をプレイして攻撃せずターンを終える。
そしてここに狙い済ましたX=3の《ラクドスの復活/Rakdos's Return》が炸裂する!手札から零れ落ちたのは2枚の《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》と《波使い/Master of Waves》。
手札を失ってしまった石川は力なく、ドローした《審判官の使い魔/Judge's Familiar》をプレイするのみ。
ここからの中道のプレイは、まさしく電光石火だった。
まずは2枚目の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》をプレイ。《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》があるにもかかわらず攻撃が出来ない石川をあざ笑うように、2体の《夜帷の死霊/Nightveil Specter》と《変わり谷/Mutavault》で総攻撃を仕掛ける。
そして、2枚の《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》が、石川の全てのライフをもぎ取った。
中道1−0石川
GAME2
島から《審判官の使い魔/Judge's Familiar》、2ターン目には《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》と上々の立ち上がりを見せた石川は、今度はしっかりと3枚目の土地をドローする。が、使い道は《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》のパワーを3つあげるという、少々寂しいもの。
3マナを立ててターンを返してきた中道に対し、石川は《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》をプレイしてから、《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》で攻撃する。パワーを1つあげたところで《英雄の破滅/Hero's Downfall》が飛んでくるが、これを石川は《急速混成/Rapid Hybridization》で回避。《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》は3/3へと姿を変え、《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は進化する。
中道はドローセットゴー。ひたすら石川の猛攻に耐える構えだ。
攻めるしか勝利への道はない石川は《変わり谷/Mutavault》を含めて猛攻を仕掛けるが、3/3トークンには《胆汁病/Bile Blight》、そして追加した《夜帷の死霊/Nightveil Specter》にも《胆汁病/Bile Blight》と、中道は完璧に対応してみせる。
そしてライフが6になったところで《冒涜の悪魔/Desecration Demon》をキャストする中道。この脅威にとりあえず1ターンは、トップデッキした《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》を生贄に捧げることで道をこじ開け、ライフを2まで落としたものの、中道が《地下世界の人脈/Underworld Connections》によって手に入れた《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》によって、一気にダメージレースは拮抗してしまう。
この《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》を石川は《家畜化/Domestication》で奪い取り、《変わり谷/Mutavault》と一緒に攻撃する。これで中道のライフは4。
そして迎える中道の戦闘フェイズ。石川はこの《冒涜の悪魔/Desecration Demon》をスルーしてもライフは残る。そしてライフさえ残ってターンが帰ってくれば、除去が1枚あったとしても勝てるのだ。石川は意を決して「生贄に捧げません」と告げる。
石川のその言葉を聴いた瞬間、中道は高速で《冒涜の悪魔/Desecration Demon》をレッドゾーンに送り込んだ。そして残りライフが1となった石川に、ミスターPWCを確定させるべく、最後のカードをキャストする。
中道がプレイしたのは、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》!
中道2−0石川
中道Win!
そしてこの瞬間、第9期ミスターPWCが決定した!
中道大輔、30ptのビハインドを逆転してミスターPWC!おめでとう!中道大輔!]]> Round6 簗瀬要vs和田寛也 http://pwc.jugem.jp/?eid=130 2014-03-02T19:45:00+09:00 2014-03-03T01:32:22Z 2014-03-02T10:45:00Z by Yuuya Hosokawa
とうとう登場のPWCポイントレースポールポジションの簗瀬。ここまでのスコアは2−2。そして簗瀬にとって、今良いニュースと悪いニュースがある。
良いニュースとは、ポイントレース2位の伊藤が2敗目を喫したことにより、PWCポイン... yuyan
とうとう登場のPWCポイントレースポールポジションの簗瀬。ここまでのスコアは2−2。そして簗瀬にとって、今良いニュースと悪いニュースがある。
良いニュースとは、ポイントレース2位の伊藤が2敗目を喫したことにより、PWCポイントレースからほぼ脱落してしまったことだ。
そして悪いニュースとは、PWCポイントレース3位につける中道が、既に5−0してトップ8進出をほぼ手中に収めていることである。
現在2敗の簗瀬はここから2つのマッチを勝利することで、中道がGPTで4位入賞しない限りは、ミスターPWCとなれるのだ。ただし、もしもここで敗北してしまった場合には、中道がトップ8に残った時点で、逆転されてしまう。
そんな崖っぷちな2回戦を迎える簗瀬に、ミスターPWC和田寛也が立ちはだかる。
PWCでその独特の理論と語り口で話題になり、そのままミスターPWCを手にした和田は、プロツアー出場を果たし、プロプレイヤーとの交流を増やしている。まさしく簗瀬にとって、和田はミスターPWCになるための大きな壁と言えよう。
「ミスターPWCになりたくば、俺を超えてみよ」
そんな和田の声が簗瀬には聞こえているのかもしれない。
GAME1
後手の簗瀬は《血の墓所/Blood Crypt(DIS)》から《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》というモダンライクなファーストアクション。開かれた和田の手札は2枚の《英雄の破滅/Hero's Downfall》、《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》で、ここから《英雄の破滅/Hero's Downfall》を選択。
和田も逆襲にライブラリートップから降ってきた《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》を打つ。「それ見てないよー」といいながら簗瀬は手札を晒す。なるほど、《英雄の破滅/Hero's Downfall》を選択した理由がわかる。《英雄の破滅/Hero's Downfall》と《冒涜の悪魔/Desecration Demon》、そして《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》と土地だった。もちろんここから《冒涜の悪魔/Desecration Demon》を選ぶ。
続くターンに《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》を和田は戦場に追加したのだが、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》を既に見ている簗瀬はこれを即座に《英雄の破滅/Hero's Downfall》。そして、《地下世界の人脈/Underworld Connections》という会心のドロー。
一気に不利になってしまった和田。せめてゲームを速やかに終わらせるために《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》でライフを詰めにかかるものの、信心がないせいで商人のもたらした商品はたったのライフ2点。そのライフも、あっさりと簗瀬の《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》で、倍にして奪い返されてしまう。
《群れネズミ/Pack Rat》には複数の除去で対処したものの、手札がまったくない和田。よどみなく沼から手札を増やす簗瀬に対して、早々と投了した。
簗瀬1−0和田
GAME2
ミスターPWCとして負けられない和田だったが、今日の和田はちょっとおかしい。土地が2枚で止まってしまったのだ。
とはいえ、土地が止まったぐらいで負けてしまっては、ミスターPWCの名がすたる。そういわんばかりに《変わり谷/Mutavault》で攻撃する。1回、そして2回。
何故3回目がなかったのかと言えば、それは和田が優秀なプレイヤーだったからといえよう。簗瀬が2ターン目に《群れネズミ/Pack Rat》を召喚していたのだ。
簗瀬がレッドゾーンに送り込んできた《群れネズミ/Pack Rat》に対し、《変わり谷/Mutavault》をクリーチャー化してブロックするふりなど、和田は心をかき乱しに行くも、そんなことは意に介さないほど、《群れネズミ/Pack Rat》が強い。
ようやく沼を引いた和田が《冒涜の悪魔/Desecration Demon》で反撃ののろしをあげようとするのだが、簗瀬の手札からは《闇の裏切り/Dark Betrayal》が。
たくさんの手札を抱えながら、和田はネズミの群れに飲まれてしまったのだった。
簗瀬2−0和田
簗瀬がミスターPWCになるためにできることはあと1つ。次のラウンドを勝利することだけだ。]]> Round5 長島誠vs鈴木明由 http://pwc.jugem.jp/?eid=129 2014-03-02T19:10:00+09:00 2014-03-03T01:12:16Z 2014-03-02T10:10:00Z by Yuuya Hosokawa
ミスターPWC。
一年間で最もPWCで多くの勝利を収めた者に与えられるこの栄誉ある称号。毎年、このPWCポイントレースでポールポジションのプレイヤーを脅かしている存在がいる。
それが鈴木明由だ。
PWCポイントは、勝... yuyan
ミスターPWC。
一年間で最もPWCで多くの勝利を収めた者に与えられるこの栄誉ある称号。毎年、このPWCポイントレースでポールポジションのプレイヤーを脅かしている存在がいる。
それが鈴木明由だ。
PWCポイントは、勝ち点がもらえればポイントが加算される。であれば、早々と2回の敗北を喫し、トップ8入賞圏外に入ったとしても、続けさえしていればポイントがもらえる。PWCポイントレースで上位に入るためには、ドロップせずに最後までゲームに参加するべきなのだ。
だが、鈴木はいつも2敗してしまったらすぐにトーナメントをドロップしてしまう。それでも毎年、必ずポイントレースでは上位にいる。鈴木はそんなプレイヤーだ。
そんな鈴木と同じテーブルでデッキをシャッフルしているのは長島誠。
日本選手権でのベスト8他、グランプリでのトップ16にも入賞しており、プロツアー出場も勿論複数回ある。知る人ぞ知る古豪だ。最近ではプロツアーへの興味が薄れてしまっているようだが、「最近ずっとMOやってるよ!」と、マジック自体の熱は尽きていないようだ。
ちなみに長島は今は来週行われるPWCCの権利が欲しいらしい。現在3−1、ここで後2つ勝ちを積み重ねれば、トップ8入賞が見えてくるのだが。
PWCの番人たる鈴木を、長島はまず倒さなければならない。
GAME1
先手の長島は《奔放の神殿/Temple of Abandon》、《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》と並べ、沼と《静寂の神殿/Temple of Silence》という黒単信心を思わせる鈴木のデッキに協力なカードである《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》をプレイする。
鈴木は《英雄の破滅/Hero's Downfall》があるのだが最悪の状況を考えて今はキャストせず。長島が《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》をプレイし、公開されたトップの《森の女人像/Sylvan Caryatid》を《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》の能力で手に入れたターンの終了時に、このプレインズウォーカーに《英雄の破滅/Hero's Downfall》を打ち込む。
《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》は《肉貪り/Devour Flesh》ですぐ葬られると、長島のそこからの展開は《森の女人像/Sylvan Caryatid》、《エルフの神秘家/Elvish Mystic》とあまりにも寂しいもの。
その間に《地下世界の人脈/Underworld Connections》をキャストした鈴木は、まだほとんど失っていないライフを自ら削り始める。
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》しか引けない長島はひたすら攻撃するのだが、《胆汁病/Bile Blight》の前にエルフはまとめて墓地送りに。
1体目の《冒涜の悪魔/Desecration Demon》こそ、2枚の《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》で除去したものの、沼をタップさせるだけでカードを引ける鈴木の手からは2枚目の《冒涜の悪魔/Desecration Demon》。そして3枚目の《冒涜の悪魔/Desecration Demon》が。
長島が並べすぎた土地を片付けるのには、十分過ぎた。
鈴木1−0長島
先ほどはマリガンと悪いドローにすっかり屈した長島だったが、今度は《エルフの神秘家/Elvish Mystic》から《森の女人像/Sylvan Caryatid》と上々の展開。だがそこに鈴木が《思考囲い/Thoughtseize》を突き刺す。
晒された手札は2枚の《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》に《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》というもの。鈴木は《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》を選択。
長島は見られた《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》をプレイ。
この脅威に対して、自分のターンでは鈴木は何も行動せず、長島のアップキープに動く。まずは《肉貪り/Devour Flesh》。長島は《森の女人像/Sylvan Caryatid》を生贄に捧げる。
そして《エルフの神秘家/Elvish Mystic》、《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》で攻撃し、《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》。ライブラリーのトップは《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》で、手札からもセットランドはなし。
対して鈴木はやはり自分のターンでは何もせず、ドロー、セット、ゴー。
ここでも土地にめぐり合わなかった長島は、《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》と《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》で攻撃し、この2体が鈴木の《肉貪り/Devour Flesh》の餌食となる。残った3枚の土地と《エルフの神秘家/Elvish Mystic》から、2枚目の《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》をプレイ。
帰ってきたターンで鈴木がキャストしたのはなんと4枚目の《肉貪り/Devour Flesh》。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》が犠牲になる。墓地に並ぶ4枚の《肉貪り/Devour Flesh》に苦笑する両者。
だが鈴木は笑えない。この《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》に全く対処できないのだ。長島が今プレイした《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》のプラスを外そうとも、慰めにはならない。
土地を2連続で引き続けた長島が《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》を戦場に追加すると、鈴木は静かに土地を片付けた。
鈴木1−1長島
GAME3
《静寂の神殿/Temple of Silence》から《群れネズミ/Pack Rat》というスタートを切る鈴木。長島は手札にある2枚の《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》を見つめながら、1ターン目、2ターン目と《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を並べて、《奔放の神殿/Temple of Abandon》をセットランド。
3ターン目に鈴木は《群れネズミ/Pack Rat》を増やし、その選択をしたことで、長島の2枚目の《奔放の神殿/Temple of Abandon》の占術を大きく悩ませた。
手札に赤マナはなく、このままでは《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》を超過で打てない。だからこそ、赤マナ以外なら土地は全てボトムに送るべきなのだが、ここで見えたのが3枚目の《奔放の神殿/Temple of Abandon》だったのだ。一見、それでも《群れネズミ/Pack Rat》に対して間に合うように思えるがそれは違う。
次のターンに《群れネズミ/Pack Rat》が3/3になり、その返しで《奔放の神殿/Temple of Abandon》がタップイン。そしてもし鈴木がここで2枚目の《群れネズミ/Pack Rat》を手札に持っていたら、ネズミたちは5/5になってしまうのだ。
長島は迷った結果、《奔放の神殿/Temple of Abandon》をそのままにすることに決めた。2枚目の《群れネズミ/Pack Rat》はないという判断だ。そして《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》をプレイ。
ここで鈴木はひとまず《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》を差す。長島の手札には2枚の《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》と《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》が控えており、鈴木は《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》を選択。そして3マナを《群れネズミ/Pack Rat》にではなく《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》のために使用した。長島の手札は《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》だけとなる。
だが、これは長島にとって悪い話ではなかった。手札の《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》と《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》で、《群れネズミ/Pack Rat》を全滅させることができたのだ。
これは鈴木も承知の上。それでも《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》さえ除去してしまえば、状況は鈴木がずっと有利なのだ。
そう、除去さえしてしまえば。
とにかく鈴木は除去が引けない。《変わり谷/Mutavault》と《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》で果敢にダメージレースを挑むものの、分が悪い。
鈴木の手札にはやはりというべきか、《肉貪り/Devour Flesh》。仕方なくこれを打つも、予定調和的に貪られるのは《エルフの神秘家/Elvish Mystic》。
7枚入っている除去に辿り着く前に、《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》が鈴木を喰らってしまったのだった。
鈴木1−2長島
長島Win!]]> Round4 中村肇vs中村篤史 http://pwc.jugem.jp/?eid=128 2014-03-02T18:40:00+09:00 2014-03-03T00:17:53Z 2014-03-02T09:40:00Z by Yuuya Hosokawa
ミスターPWCとは言うまでも無く、PWCの顔である。
初代ミスターPWCである渡辺雄也は、PWCの顔からマジックの顔となった。ミスターPWCとなった和田寛也は、PWCに参加する機会が減り、その代わりにプロツアー予選に積極的に... yuyan
ミスターPWCとは言うまでも無く、PWCの顔である。
初代ミスターPWCである渡辺雄也は、PWCの顔からマジックの顔となった。ミスターPWCとなった和田寛也は、PWCに参加する機会が減り、その代わりにプロツアー予選に積極的に参加してプロツアーへ行き、プロプレイヤーとの交流が広がった。
そしてこのラウンドでフューチャーテーブルに呼ばれた歴代ミスターPWCである中村肇も、プロツアーを経験した。グランプリ新潟ではトップ8にも入賞と、中村はPWCの顔として、十分な成績を収めている。
そして今日も、ここまで3−0と絶好調だ。
そんな中村と対するは、こちらも中村姓を持つプロツアー経験者、中村篤史。
全国各地のPTQを行脚してプロツアー突破を目指す、いわゆるPTQ遠征者だ。プロツアー出場回数は6回。中村に赤いデッキを使わせたら右に出る者はいない。
始まる前から「バーンかよー!」と中村肇が愚痴をこぼす。そう、今日も中村篤史は赤いデッキ――それも極限まで攻撃的な、赤単タッチ白バーンだ。
勝つのは赤い中村篤史か、黒い中村肇か。
GAME1
ダイスロールで貴重な先手を得た赤い中村は、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をタップインし、《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を2ターン目に《マグマの噴流/Magma Jet》で焼くという立ち上がり。占術は1枚が上で1枚が下と、そこそこのもよう。
だが呪禁を持った《森の女人像/Sylvan Caryatid》が出てきてはしかたないと、《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》と《火飲みのサテュロス/Firedrinker Satyr》を並べる。
受ける側となった黒い中村は《森の女人像/Sylvan Caryatid》の恩恵を受け、3ターン目に《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》をプレイ。これは即座に《戦導者のらせん/Warleader's Helix》を浴びせられることになる。
次なる《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》には《戦導者のらせん/Warleader's Helix》ではなく《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》で強引に道を開き、4点のダメージを与える赤い中村。《変わり谷/Mutavault》と《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》によって《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》は即座に場から離れたものの、黒い中村のライフは既に11。だが、黒い中村が《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を追加したことで、地上はガッチリと止まってしまった。
ならば、と赤い中村は《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix》をプレイして制空権を得る。黒い中村は《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》でトークンを生み出すと、防御に回っていた《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》、《エルフの神秘家/Elvish Mystic》と一緒に攻撃。空中と地上のノーガードのダメージレースだ。
が、ここに来て中村は火力を引かない。《ボロスの魔除け/Boros Charm》でも《稲妻の一撃/Lightning Strike》でも良い。されども、引くのは無情にも山。
攻め所を見極めた黒い中村が、ギリギリでダメージレースを制して見せた。
中村肇1−0中村篤史
GAME2
後手ながら、またしてもファーストアクションは黒い中村。2ターン目としては上々の《森の女人像/Sylvan Caryatid》という立ち上がり。対して赤い中村は《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》をプレイ。
黒い中村は、プロツアーでモダンでも活躍した《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》をキャスト。トップは残念ながら土地ではなく《ショック/Shock》で、仕方なく手札から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》をタップイン。
盤面はガッチリしているように見えるがそんなことはなく、赤い中村は《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix》を呼び出して《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と共に攻撃を仕掛ける。どちらも中村はスルーしてこれで16となる。
黒い中村は《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》で攻撃すると《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》を召喚。そして赤い中村が2体の生物をレッドゾーンに送ると、ノータイムでブロックを宣言する。相打ちを嫌った赤い中村は、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に先制攻撃をつけ、《灼熱の血/Searing Blood》で4/4を葬りながら、中村のライフを詰める。残りは11。
1ターンぶりに土地にめぐり合った中村はすぐにセットランドし、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》をもう1度場に出す。意地でも反抗者と1対1交換が取りたいようだ。
赤い中村は更に《チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix》を追加してフルアタックする。黒い中村は先と同じようなブロックを行ったのだが、狙い通りに《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》を相打ちさせることは出来なかった。赤い中村が、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に与えられる4点を、本体へ打つことに選んだからだ。
ということはつまりそういうことだ。
《ボロスの魔除け/Boros Charm》が黒い中村をこんがりと焼き尽くした。
中村肇1−1中村篤史
GAME3
このマッチで初めての先攻を得た黒い中村だったが、初動は後手の赤い中村の《火飲みのサテュロス/Firedrinker Satyr》となる。続けて出てきた《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を《灼熱の血/Searing Blood》して完璧に近い滑り出しを見せる。
が、黒い中村が次にプレイしたのは《森の女人像/Sylvan Caryatid》。この焼けないマナクリーチャーに対し、赤い中村は《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》でプレッシャーをかけにいくことに。
《森の女人像/Sylvan Caryatid》のおかげで一足先に5マナに辿り着いた中村は《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》をプレイするのだが、攻撃は自重する。《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》だろうが《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》であろうと、徹底的に《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と1対1交換を取ろう、というのが黒い中村の考えだ。
が、赤い中村はそれには乗らない。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》で構わず攻撃し、今回もダメージを本体へと飛ばす。ギルドランドなどで喰らっていた黒い中村のライフはこれで9。
赤い中村がこれでターンエンドを宣言したことによって、ようやく攻勢に出ることが出来るようになった中村は、まずは《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》で攻撃し、赤い中村のライフを14まで落とすと、《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》をキャスト。ドラゴンと《火飲みのサテュロス/Firedrinker Satyr》に格闘を要求する。これにより赤い中村のライフは10に。更に《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を追加してターン終了。
そしてそのターン終了時に《ボロスの魔除け/Boros Charm》を赤い中村が打ち込む。これでライフは赤い中村が10、黒い中村が5だ。
迎えた赤い中村のアップキープ、2枚の山に《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》という3枚の盤面の土地と、手札にある《マグマの噴流/Magma Jet》と《ボロスの魔除け/Boros Charm》に視線を落とす。その後、今度は盤面を見やる。
自分に次のターンはあるのか?黒い中村の場にはマナクリを含めて6マナある。もしも次のターンに7マナに到達されたら、怪物化されることでライフは0になってしまう。生きて次のターンを迎えるためには、最低でも《エルフの神秘家/Elvish Mystic》は焼かなければならない。
このターンで勝つこともできる。この《マグマの噴流/Magma Jet》をアップキープに本体に打ち、占術によって土地を探しに行けば良い。山か《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》見つかれば、《ボロスの魔除け/Boros Charm》を本体に打ち込んで勝ち。そう、土地さえ引けば。
悩む赤い中村。祈る黒い中村。
そして赤い中村は決断する。アップキープに《マグマの噴流/Magma Jet》を打ったのだ。そう、アップキープということは――本体に。
メモに3と書く黒い中村。占術を始める赤い中村。今度はこちらが祈る番だ。
1枚目、《マグマの噴流/Magma Jet》。違う。
2枚目、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》。違う。
どちらも下に送り、中村はドロー。
そして放たれる《ボロスの魔除け/Boros Charm》。
中村肇1−2中村篤史
中村篤史Win!]]> Round2 中道大輔vs兼清隆介 http://pwc.jugem.jp/?eid=125 2014-03-02T17:39:00+09:00 2014-03-02T10:17:40Z 2014-03-02T08:39:00Z by Yuuya Hosokawa
第一回戦に続き、このラウンドではPWCポイントレースで3位につけている中道のゲームをお届けしよう。
PWCポイントレース3位の中道大輔は、PWCでの活躍もさることながら、なんと今年はPTQも突破している、今ノリに乗っているプ... yuyan
第一回戦に続き、このラウンドではPWCポイントレースで3位につけている中道のゲームをお届けしよう。
PWCポイントレース3位の中道大輔は、PWCでの活躍もさることながら、なんと今年はPTQも突破している、今ノリに乗っているプレイヤーなのだ。今日も、PTQで使用した黒単信心と同じアーキタイプで、何なく1回戦を勝利し、このテーブルについている。
そんな中道と向かい合うのは、PWCといえばこの人、兼清隆介。PWCに彼の姿あり。最終ラウンドまで常に戦い抜く兼清の姿には、PWCへの、マジックへの愛が感じられる。
絶好調の中道がミスターPWCへの山を一合登るか、はたまた兼清のマジック愛がその道を塞ぐのか――
GAME1
先手を得た兼清だったが、不運にもダブルマリガンに襲われる。愛があっても土地が来ない時は来ないものだ。
兼清は《静寂の神殿/Temple of Silence》、《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》と並べ、3ターン目には《罪の収集者/Sin Collector》をプレイする。これが双方にとってのファーストアクション。中道の手札から《肉貪り/Devour Flesh》を除外する。
そして中道は続くターンでもう1枚の《肉貪り/Devour Flesh》で《罪の収集者/Sin Collector》を処理すると、ダブルマリガンで苦しむ兼清に《冒涜の悪魔/Desecration Demon》でプレッシャーをかける。
だが、ここで兼清がプレイした《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》が、中道を悩ませることになる。
《冒涜の悪魔/Desecration Demon》で攻撃し、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》で4点を与えるという、かなり良いアクションのはずなのだが、いかんせん《肉貪り/Devour Flesh》を2枚使ってしまったことにより、《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》が触れない。
後続として《変わり谷/Mutavault》しか引けずにいる中道に対し、更に兼清は《エレボスの鞭/Whip of Erebos》を追加。徹底的に泥仕合を望む姿勢だ。《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》も追加し、気がつけばダブルマリガンを解消するほどのアドバンテージを得ていた。
が、その間に着々と成長している悪魔が戦場にはいた。中道が4ターン目にプレイしていた《冒涜の悪魔/Desecration Demon》だ。
気がつけば、兼清の場には《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》しかなくなっていた。そしてついに、その《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》までもが悪魔の供物となってしまう。
そして次に悪魔の餌食となったのは、兼清自身だった。
中道1−0兼清
GAME2
今度は満足のいく7枚をもらえた兼清の《森の女人像/Sylvan Caryatid》からゲームはスタートした。
この《森の女人像/Sylvan Caryatid》には即《肉貪り/Devour Flesh》する中道だったが、《罪の収集者/Sin Collector》が兼清から放たれ、《肉貪り/Devour Flesh》が彼方へと消え去ってしまう。
既に《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》に対抗できるカードを2枚も失ってしまった中道だったが、その不安は意外な形で解消された。
兼清の土地が3枚で止まってしまったのである。
《地下世界の人脈/Underworld Connections》で引けども引けども土地の無い兼清。《森の女人像/Sylvan Caryatid》をプレイすることで4マナ目を確保はするものの、4ターン目に出てきた《冒涜の悪魔/Desecration Demon》に殴られ、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》でライフを一気に詰められてしまう。
そして中道は意を決し、《変わり谷/Mutavault》を2枚クリーチャー化。《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》、《冒涜の悪魔/Desecration Demon》とともに全てレッドゾーンに送り込む。
が、土地がないということはその分兼清の手札は充実している。
《罪の収集者/Sin Collector》で《変わり谷/Mutavault》をブロックし、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》は《森の女人像/Sylvan Caryatid》で止めると、《冒涜の悪魔/Desecration Demon》を《英雄の破滅/Hero's Downfall》で打ち落とす。これによってライフの損失を最小限にとどめると、返ってきたターンで《罪の収集者/Sin Collector》をプレイした。手札にある唯一のインスタント・ソーサリーである《破滅の刃/Doom Blade(M10)》をリムーブする。
中道は《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》で兼清のライフを1まで追い詰めるのだが、この1点がどこまでも遠かった。
まずは序盤の悩みの種だった《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》。そして続くターンには《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》!この《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》こそ《英雄の破滅/Hero's Downfall》を持っていたものの、そもそも《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》が止まらない。
あれだけ追い詰めたライフを逆転されたところで、中道はゲーム3に進む意志を見せた。
中道1−1兼清
GAME3
このマッチ初めての先手を得た中道は先手の利を生かすべく、先にアクションを起こす。《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》だった。
この《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》が、兼清の愛に溢れた豪華な手札を晒しだす。《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》、《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》、《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》、《罪の収集者/Sin Collector》と、なんと《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》で抜けるカードが4種類。この中から中道は《罪の収集者/Sin Collector》を選択する。
そして《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》をキャストした兼清にも構わず、中道は4ターン目に《冒涜の悪魔/Desecration Demon》。
兼清は手札の《英雄の破滅/Hero's Downfall》で《冒涜の悪魔/Desecration Demon》を除去し、これで後は土地を引けば《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》でイージーウィン…というところなのだが、中道は《思考囲い/Thoughtseize》を持っており、《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》は戦場を経由することなく墓地に落ちる。
手札に残された《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》をプレイしてみる兼清だったが、もちろんここには《英雄の破滅/Hero's Downfall》が飛ぶ。
更に《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を追加し、押せ押せムードの中道だったが・・・
ここで兼清がプレイしたのは、シークレットテク《無慈悲な追い立て/Merciless Eviction》!
これにより全ての生物を失った中道だったが、自分のターンを迎えると、落ち着き払って土地をアンタップし、カードを引き、起こしたばかりの土地を全て寝かせた。
中道がプレイしたのは《ラクドスの復活/Rakdos's Return》。
中道2−1兼清
中道Win!]]> Round1 伊藤大明vs斉田逸寛 http://pwc.jugem.jp/?eid=124 2014-03-02T16:43:00+09:00 2014-03-02T07:46:21Z 2014-03-02T07:43:00Z by Yuuya Hosokawa
ついに今期のミスターPWCが決定する、第400回PWCが開幕した。
前述のとおり、現在PWCポイントレースを牽引するのは柳瀬で、それを追いかけるのが伊藤と中道となったのだが、2位の伊藤との差は21点。今回のPWCで得られるポ... yuyan
ついに今期のミスターPWCが決定する、第400回PWCが開幕した。
前述のとおり、現在PWCポイントレースを牽引するのは柳瀬で、それを追いかけるのが伊藤と中道となったのだが、2位の伊藤との差は21点。今回のPWCで得られるポイントが2倍で、更に決勝ラウンドが用意されているとは言ったものの、伊藤も中道も、柳瀬がよっぽどの成績をおさめない限りは、決勝ラウンドに進むことが、ミスターPWCへの最低条件となる。
伊藤と中道にとって、ミスターPWCへの道は間違いなく険しいのだ。
そんな負けられない戦いが始まった伊藤だが、早速第一回戦にして壁が立ちはだかる。
関東ではおなじみの強豪、斉田逸寛が相先相手として伊藤の前に現れたのだ。
斉田の握る得物は青単信心。先週の第399回PWCでも優勝を収めた、正真正銘の研ぎ澄まされた名刀である。
この強力な刺客に対して、伊藤がシャッフルしているデッキは黒単信心。神々の軍勢が加入するまでは最も数の多かった2つのアーキタイプによる決戦。それも使用者が斉田、伊藤ともなると、熱戦になるのは必然であろう。
2回のダイスロールの末、先手を得たのは伊藤。伊藤が先攻を宣言し、負けられない戦いの第一回戦は、静かに始まった。
GAME1
ゲームは恐ろしいスピードで進行していった。
《悪意の神殿/Temple of Malice》をタップインした伊藤はすぐに占術を終えると、後手の斉田は《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》をプレイする。そして2ターン目に伊藤が《群れネズミ/Pack Rat》をキャストし、これに対して除去の無かった斉田は《審判官の使い魔/Judge's Familiar》、次のターンには《夜帷の死霊/Nightveil Specter》と戦場に送り込み、毎ターン《群れネズミ/Pack Rat》とのダメージレースを挑むことに。
対して伊藤は3ターン目は《変わり谷/Mutavault》をセットしながらネズミを増やしたが、4ターン目は《冒涜の悪魔/Desecration Demon》。ちなみにここまでのお互いが費やした時間は合計で1分。
そしてここまで使用しなかった時間を代わりに使っているわけではないだろうが、斉田はたっぷりと時間を費やしてこのダメージレースをどう制するかを考える。そして出した結論は、《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》をプレイして《変わり谷/Mutavault》をセットし、ターンを返すことだった。
これに対して、伊藤も長考する。そしてやがて小さく、声を発した。
「戦闘」
斉田は小さく手のひらを出す。《冒涜の悪魔/Desecration Demon》で攻撃しても良いというサインだ。伊藤は許可を得た《冒涜の悪魔/Desecration Demon》をレッドゾーンに滑らせる。そして《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》をプレイ。斉田の手札にあった唯一の呪文である《夜帷の死霊/Nightveil Specter》を落とす。
が、ここで斉田が引き込んでいたのは《波使い/Master of Waves》!致死量となるトークンを生成し、伊藤に回答を迫る。もちろん伊藤はきちんと《究極の価格/Ultimate Price》を持っていて、トークンもろとも波を沈めると、今度はこちらの番だと言わん限りに、《冒涜の悪魔/Desecration Demon》を再び指差す。この悪魔に供物を捧げるか?という問いだ。
ライフメモを見やった斉田は《変わり谷/Mutavault》をクリーチャー化して《冒涜の悪魔/Desecration Demon》に捧げる。伊藤は3体の《群れネズミ/Pack Rat》で攻撃し、斉田は全てスルーして残りライフを5に。沼と《変わり谷/Mutavault》を立たせて伊藤はターンを返す。
斉田はドローし、慎重に計算する。《変わり谷/Mutavault》で《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》をブロックされたとしても足りる。だが念には念をと、斉田は今ドローした《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》をプレイ。そして攻撃に入る。
致死量分のクリーチャーがレッドゾーンに送り込まれ、伊藤は土地を畳――まずに、沼と《変わり谷/Mutavault》をタップした。そして《肉貪り/Devour Flesh》をプレイ。対象は自分。
悪魔の肉を喰らった伊藤のライフは致死圏外に。
《群れネズミ/Pack Rat》による介錯を待つことなく、斉田はカードを片付けた。
伊藤1−0斉田
GAME2
斉田の《審判官の使い魔/Judge's Familiar》がまずは反撃の狼煙をあげると、3ターン目には少し遅れた《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》が戦場に降り立つ。伊藤のここでのアクションは《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》というイマイチなものだったが、更に斉田の手札を見て、顔をしかめることになる。
そこには2枚の《家畜化/Domestication》と《夜帷の死霊/Nightveil Specter》があったのだ。
もちろん斉田は喜んでこの《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》を奪い取る。盤面で圧倒的に押されている伊藤のアクションは《地下世界の人脈/Underworld Connections》と、ちょっとかみ合わないもの。
この《地下世界の人脈/Underworld Connections》で必死に除去を探しに行く伊藤だったが、斉田の攻勢がそれを許さない。
結局、斉田の家畜と化した《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》が、そのまま伊藤の生命までもを奪い取ってしまった。
伊藤1−1斉田
GAME3
伊藤はこのゲームで皆勤賞となる1ターン目の《悪意の神殿/Temple of Malice》でゲームを始める。斉田も負けじと《審判官の使い魔/Judge's Familiar》を呼び出し、これは伊藤から放たれた《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》と1対1交換を終える。
続けて《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》を送り込んだ斉田だったが、伊藤がプレイした《夜帷の死霊/Nightveil Specter》の前に攻撃することはできず、こちらも《夜帷の死霊/Nightveil Specter》で答える。
と、ここまで順調に展開していたのだが、伊藤に異変が起きる。4枚目の土地がないのだ。仕方なく、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を置く。
事故に乗じてゲームを決めるべく、斉田は《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》をプレイする。目に見えて押されているのは伊藤なのだが、まだその目は死んでいない。
まずはここで待望の土地を引くと、《冒涜の悪魔/Desecration Demon》を戦場に送り込む。この《冒涜の悪魔/Desecration Demon》は、斉田の《波使い/Master of Waves》のトークンによって寝かされてしまうものの、その《波使い/Master of Waves》は《究極の価格/Ultimate Price》でしっかりと退ける。
そしてここで打ち込んだ《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》で斉田が晒した手札は、2枚の《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》に《夜帷の死霊/Nightveil Specter》というものだった。ちなみに《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》は既に戦場に出ている。
もちろん《夜帷の死霊/Nightveil Specter》が選ばれ、斉田はこのままでは、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を生贄に捧げられることで《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》を失うと、信心が5を下回ってしまうのだが、そこは《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》が自給自足する。結局、《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》が斉田に届けられた。
《夜帷の死霊/Nightveil Specter》と《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》によって7点のダメージを受けた伊藤。もう間に合わせるにはここで土地を引くしかない。
が、ドローは土地に非ず。《冒涜の悪魔/Desecration Demon》は《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》が生贄となってタップされ、仕方なく《夜帷の死霊/Nightveil Specter》で攻撃する。と、これが念願の土地!
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》が7点を斉田から奪い取る。
2枚目の《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》を戦場に置いてみるも、ダメージレースで不利な現状では根本的解決にならない。
ブロッカーである《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》に《英雄の破滅/Hero's Downfall》が突きつけられると、斉田は手札と墓地と戦場にそれぞれある《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》を見つめながら、悔しそうにカードを片付けた。
伊藤2−1斉田
伊藤Win!]]> 第9期ミスターPWCは三つ巴の戦い! http://pwc.jugem.jp/?eid=123 2014-03-02T13:17:04+09:00 2014-03-02T04:17:04Z 2014-03-02T04:17:04Z by Yuuya Hosokawa
第9期となったPWCレースは、まさかの大混戦となった。
前回の399回PWCにて、PWCレースのポールポジションだった簗瀬がまさかの2−6(!)という成績に終わったことで、2位の伊藤、そして3位の中道にも、逆転の芽が出てきた... yuyan
第9期となったPWCレースは、まさかの大混戦となった。
前回の399回PWCにて、PWCレースのポールポジションだった簗瀬がまさかの2−6(!)という成績に終わったことで、2位の伊藤、そして3位の中道にも、逆転の芽が出てきたのだ!
ここで状況を整理しよう。
1位の簗瀬は現在533pt、それを追いかける2位の伊藤は512pt、中道は503ptと、それぞれ21点、30点差となる。
とはいえ、PWCポイントは、1勝を3点と計算するため、21点差とは実質7勝分となり、2位の伊藤でも簡単に逆転できる数字ではない。
が、今日のPWCはなんとGPTでもあることから、スイスラウンドだけではなく、決勝ラウンドもある!
トップ8には、勝ち点によるPWCポイントとは別に、順位に応じたボーナスもある。優勝者はなんと20ポイント。8位だったとしても4ポイントもらえ、そして2倍ルールにより8ポイントがもらえる。これにより、伊藤、中道の逆転ミスターPWCは、かなり現実的なものとなっているのだ。
ミスターPWCになるのは簗瀬か伊藤か、はたまた中道なのか?
その答えは今日、明らかになる。]]> Round7 Team Chagamofireball vs Hatten Tank Top http://pwc.jugem.jp/?eid=121 2013-05-08T02:48:00+09:00 2013-05-07T18:42:51Z 2013-05-07T17:48:00Z by Yuuya Hosokawa
ついに第373回川崎PWCも最終戦に突入。今回は引き分けチームが上位にいる関係上、優勝の可能性を残して
まずはHatten Tank Top。いるチームが4チームという大混戦。その中から、この二つのチームの対戦をお届けしよう。
Hatten... yuyan WPNプレミアム
ついに第373回川崎PWCも最終戦に突入。今回は引き分けチームが上位にいる関係上、優勝の可能性を残して
まずはHatten Tank Top。いるチームが4チームという大混戦。その中から、この二つのチームの対戦をお届けしよう。
Hattenこと和田寛也、シミックこと《アメーバの変わり身/Amoeboid Changeling(LRW)》こと清水直樹、そして猫先生こと山川洋明という、あらゆる意味で個性的なメンバーで構成されたチームである。ちなみに全員がプロツアー経験者と、実力も折り紙つきだ。ここまでの成績は5勝1敗。ここで勝利すれば6勝1敗となり、オポネントマッチウィンパーセンテージ次第で優勝の可能性もある。
そんなHatten Tank Topから、山川洋明の登場だ。
今でこそソーラーフレアといえば白青黒のリアニメイトプランを擁するコントロールデッキというイメージが定着しているが、その元祖は旧ラヴニカ時代にあった太陽拳というデッキであり、その生みの親こそが山川なのだ。
「ビートダウンかと思ったら突然《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》を打たれて負けた」という伝説のデッキ、びゅーてぃーぐりくしす。土地とサイドボードを含めた75枚中、56種類のカードが使われていたという伝説のデッキ、ぴろねこぎふと。山川伝説は数知れず。山川からはどんなカードが飛び出してきても誰も驚かない。山川は異端のデッキビルダーなのだ。
対するはTeam Chagamofireball。
安定した実力で関東の草の根大会で上位に名を連ねる大野勇雄、スタンダードだけでなくあらゆるフォーマットに精通する工藤耕一、そしてChagamofireball総帥の夏目拓哉によるTeam Chagamofireballは、未だ土付かずの5勝0敗1分だ。ここで勝利すれば、ほぼ優勝は揺るがないだろう。
そして山川と相対するは、総帥である夏目拓哉。
謎のmtgチーム、Chagamofireballの総帥であり、時には動画を編集する編集長。その実態はまったくもって謎に包まれている。来るはずの大会の会場に現れないという不可解な現象と謎の言葉「にょわー」。筆者の知る情報はそれしかない。
いや、もうひとつあった。夏目拓哉はとても豪運なプレイヤーである。当時まだ《閃光/Flash(MIR)》が使用可能だったころのレガシーで、ハルクフラッシュを使っていた夏目は1キルハンドをキープしたのだが、なんとその豪運ゆえ、絶対にドローしてはいけない《ハートのスリヴァー/Heart Sliver(TMP)》をファーストドローで引き当てるという奇跡を起こしたほどだ。
優勝のための貴重な一勝を上げるのは異端の山川か、豪運の夏目か。
GAME1
後手の夏目が《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》でゾンビデッキであることを知らせるのに対し、山川は《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》から2ターン目には《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》と、いつもどおりのカオスな立ち上がり。
夏目も持ち味である豪運で2ターン目に追加の《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》と並べ、3ターン目には《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》と、満点の動き。山川は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》から《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》へとつなげる。
夏目は一応この《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》のテキストを読むと、《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》と《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》で攻撃し、《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》が《練達の生術師/Master Biomancer(GTC)》によって墓地に置かれたところを、《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》で道連れとする。さらに先ほどの戦闘で破壊された《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を墓地からプレイし、攻撃の手を休めない。
ここで山川は5枚目の土地を置くと《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》をプレイ。しかし攻撃することはできず、夏目の猛攻に備える。
夏目はノータイムで戦闘に入る。《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》がブロックされ、不死により戦場に蘇り、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》の攻撃と合わせて4点のダメージを与えに行く。
浮かない顔の山川は、初手に欲しかったであろう《実験体/Experiment One(GTC)》を二枚並べてターンを返す。
前のターンに《ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate(RTR)》をセットしていたことで待望の5マナ目を確保していた夏目は、会心の《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。5点のダメージが入り、山川のライフはわずか4に。そして夏目の手札には今引いたばかりの《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》。このまま豪腕の夏目が押し切るか――
と思っていたところで山川がプレイしたのは、ドラゴンの迷路のレア、《狂気の種父/Sire of Insanity(DGM)》!
《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》は手札からそのまま墓地へ落ちて行く。
それでもライフを詰めていた夏目は、《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》同士で相打ちをさせると、《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を墓地から場に戻し、更に今引いた《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》を盤面に追加。
山川は引いたカードが土地であることを確認すると、場の土地を片付けた。
夏目1-0山川
GAME2
第一ゲームを落とした山川に不運が襲いかかる。《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイするまでは順調だったのだが、そのまま土地が止まってしまったのだ。
山川が3枚目の土地を引いたのは、夏目が《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》を2枚並べた次のターンだった。3ターン目になれば脅威になっていたであろう《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》も、ここで登場となると少し淋しい。
しかもその《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》は生物を山川に献上せず、夏目がプレイした《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》で一瞬にして墓地へと送られてしまったのだ。
結局追加の土地に巡りあえない山川は、このターンで投了することを余儀なくされてしまった。
夏目2-0山川
と、ここで清水が工藤に勝利したという知らせが飛び込む。
これにより、今からまさしく行われようとしている和田と大野の第三ゲームの結果が全てとなった。前述したとおり、大野が勝てばほぼTeam Chagamofireballの優勝、ここで和田が勝利すると、Hatten Tank Topが優勝争いに食い込める。
運命の第三ゲームがいま、始まる。
GAME3
ゼガーナバントを使用する大野が3ターン目に《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》を出したのが、双方含めて始めてとなるアクション。一方の和田は《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》で対抗する。
大野は4ターン目をセットランドと攻撃のみで終えるが、ここで和田は長考する。《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》をプレイして、どの能力を使用するかで悩んでいるのだ。
チームメイトと相談をしながら悩むこと3分。まずはダイスを置こうという大野の提案に和田は応じ、そして結局、二番目の能力を使うことにした。和田は+1/+0の紋章を得ると、パワーが2となったスピリット・トークン2体で果敢に攻撃を仕掛ける。
大野はひとまず《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》を《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》の攻撃で葬ると、5マナといえばおなじみの《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を戦線に投じる。
目の前の9点クロックに対して和田はまたもや勇敢にスピリットトークン2体で攻撃し、そして《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》をプレイする。ただでさえ強力なエンチャントにもかかわらず、和田はソリンの紋章を得ているので、出てくるトークンはなんとパワー2。恐ろしい置物が登場した。
大野としては早期決着が望ましい。ゆえに和田の攻撃的なアタックは好都合だった。なぜならもう1枚、《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》をもっていたからである。このターンのアタックで和田のライフを7まで落とす。
《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》が場に残りさえすればあとはターンが経つごとに有利になっていくのは和田だ。《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》のトランプルダメージと《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》によるブロッカーを一掃されての即死をケアして、慎重にプレイする。結局、《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》を手札から唱え、フラッシュバックまで行う。
ここで《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を持っていた大野は、《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》がトークンと相打ちになるのを嫌い、《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》だけでおもむろに攻撃し、第二メインで盤面を掃除した。戦場には《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》の産み落としたトークンが2体だけ残る。
手札を抱える和田はその中から《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を選び、更に《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をフラッシュバック。ここからはライフを1点も減らさない構えだ。
大野は3枚目の《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を出すものの、和田の《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》の前ではその効果も薄い。《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》をキャントリップで使用してみても、《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》も《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana(GTC)》も、《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》すら引けない。代わりに手札に増えるのは土地ばかり。
気づくと戦場にはパワーの合計で大野のライフを超えるほどの数のトークンが。《反逆の印/Mark of Mutiny(M13)》は《中略/Syncopate(RTR)》でなんとか打ち消したものの、和田は大野の手札が1枚ということで詰将棋に入る。
チームメイトとの相談の末、結局すべてのクリーチャーがレッドゾーンに送り込まれる。念のために生き残る術を探してみる大野だったが、やがて毎ターン並べ続けていた土地を片付けた。
和田2-1大野
Hatten Tank Top2-1Team Chagamofireball]]> Round6 工藤耕一(Team Chagamofireball)vs大橋俊也(Ichikawa Yuuki) http://pwc.jugem.jp/?eid=120 2013-05-08T00:41:00+09:00 2013-05-07T18:39:44Z 2013-05-07T15:41:00Z by Yuuya Hosokawa
Team Chagamofireballをご存知であろうか?
Luis scott-vargas?Paulo vitor damo da rosa?それはChannelfireballでしょう。
Team Chagamofireballとは立派な日本のマジックチームなのです!総帥である茶鴨こと夏目拓哉を始めとした、... yuyan WPNプレミアム
Team Chagamofireballをご存知であろうか?
Luis scott-vargas?Paulo vitor damo da rosa?それはChannelfireballでしょう。
Team Chagamofireballとは立派な日本のマジックチームなのです!総帥である茶鴨こと夏目拓哉を始めとした、『大会に寝落ちするやつはクズ』というスローガンを掲げる、立派なチームです!
……。
閑話休題。
本日二回目の登場となるチームIchikawa Yuukiは現在唯一の全勝チームとなる5勝0敗、対するTeam chagamofireballは現在4勝0敗1分け。ここでチームIchikawa Yuukiが勝利すれば優勝はほぼ確定であり、一方Team chagamofireballが逆転優勝するためには絶対に負けることができない。そう、まだここから二連勝することで、ほかのチームの勝ち負け次第では優勝できる可能性があるのだ。
まずはチームIchikawa Yuukiから大橋俊也。
関東の草の根界の強豪として知られ、エターナルフェスティバル2012では決勝で高橋優太とに破れはしたものの準優勝と、スタンダード以外でのフォーマットでもその実力を発揮している。
そんな強者を迎え撃つのは、Team chagamofireballの工藤耕一。
ジャッジとしての印象を持っている方も多いかもしれないが、工藤はグランプリでの二日目の経験はもちろん、プロツアー予選を突破したこともある実力者。
優勝のためには負けられない一戦。二人の強者が激突する。
GAME1
先手の大橋が沼を2枚並べて《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》という立ち上がり。ゾンビ系であろうか、という予想を立てられる程度の情報しかないが、次のターンに平地をセットしたことで、デッキがあらわとなる。
一方の工藤は二ターン目に《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》がファーストアクション。山と《根縛りの岩山/Rootbound Crag(M13)》というランドから察するに、グルールアグロであろうか。
沼、沼、平地と立たせている大橋に対し、工藤はまず《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》で攻撃する。これは《オルゾフの魔除け/Orzhov Charm(GTC)》によって除去されてしまうが、すかさず2体目の《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイした。そう、3枚目の土地が置けなかったのだ。
この事故の隙に場を固めたい大橋は《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》を出し、忠誠値を引き上げてトークンを出す。
まだ土地の引けない工藤だったが、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を利用して《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》だけは戦場から退ける。土地が足りないために効果的にダメージを与えて行くことができない。
が、大橋のここでのアクションは《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》と二枚目の《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》と、少し淋しいもの。それでも《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》の指定は「アドバイザー」と、抜け目無いプレイである。
オルゾフゾンビにはゾンビ以外のクリーチャーは、一般的には4種類ほどしかない。その中で《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat(GTC)》と《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council(GTC)》がいずれもアドバイザーなのだ。
工藤はこのターンも土地にめぐり合うことなく、それでも《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》、《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler(RTR)》と、ドローしたクリーチャーたちを並べて行く。
大橋のドローは土地だらけで、《オルゾフのギルド門/Orzhov Guildgate(GTC)》をタップインするのみ。それでも《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》のおかげでライフはなかなか減らない。戦闘によって《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler(RTR)》が《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》と相打ちとなり、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》の攻撃を受けたものの、差し引きで1点のライフを得た上で、工藤のライフを4点削る。
が、手札の強さでは工藤のほうが優っている。まずは《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler(AVR)》を戦場に出すと、次のターンには待望の3枚目の土地をドローする。そして《紅蓮心の狼/Pyreheart Wolf(DKA)》をプレイしたのだ。当然《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler(AVR)》と結魂し、フルアタックを仕掛ける。
これによってチャンプブロックがしづらくなった大橋は窮地に陥る。結局7点のダメージを受けてライフが一気に11となってしまう。
せめてブロッカーとして生物を引きたいところだが、ドローしたのはそんな大橋をあざ笑う《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》。
頼みの綱の《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》も仕方なくダメージを抑えるためにブロックせざるを得なくなり、最後のドローでも沼を引いた大橋は、並べ続けた土地を片付けた。
工藤1-0大橋
GAME2
13枚のサイドカードを投入して第二ゲームに挑む大橋だったが、二ターン目にして正念場を迎えることになる。
工藤が《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》を2枚並べながら《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイしたのだ。
2枚の《死の重み/Dead Weight(ISD)》によって《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》を戦場から除去したものの、工藤はこのターンにもなんと《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》から《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》を出すという好調ぶり。今回は3ターン目に3枚目の土地を置けた工藤は、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》に速攻をつけて6点のダメージを与える。
大橋はこのクロックに対して《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》で迎え撃つ。火力があれば一気にライフが攻められてしまうが、どうやら工藤の手札にはないようで、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》1体と相打ちとなる。
何も行動を起こしてこなかった工藤に不穏な空気をおぼえながらも、大橋はここまで出すタイミングをまるで与えてもらえなかった《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(DKA)》をキャストする。
が、この一瞬の隙が命取りとなった。
工藤は《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》と《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》で攻撃し、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を湧血で使用すると、ライフを一気に一桁へと落とす。
そしてブロッカーとして大橋が《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をプレイしたのもお構いなく、《地獄乗り/Hellrider(DKA)》を場に出し、レッドゾーンへオールイン!!
またたくまに大橋のライフは0点になってしまった。
工藤「いやー、初手に《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》0枚だったんだけど(笑)」
工藤2-0大橋
ちなみに夏目は敗北してしまったものの大野が相澤を下し、これによりTeam chagamofireballは5勝0敗1分、Ichikawa Yuukiは5勝1敗となったため、優勝争いは大混戦となった!]]> Round5 人見将亮(Team Blackmaster)vs細江岳(GAC ++) http://pwc.jugem.jp/?eid=119 2013-05-06T20:15:00+09:00 2013-05-07T15:50:10Z 2013-05-06T11:15:00Z by Yuuya Hosokawa
チームスタンダードも終盤戦。現在1敗同士のチームから、ビートダウン同士のマッチをお届けしよう。
東に座るは、関西出身のトーナメントプレイヤー、人見将亮。関西プレイヤーはビートダウンを好むという、本当かどうかよくわからない通説... yuyan WPNプレミアム
チームスタンダードも終盤戦。現在1敗同士のチームから、ビートダウン同士のマッチをお届けしよう。
東に座るは、関西出身のトーナメントプレイヤー、人見将亮。関西プレイヤーはビートダウンを好むという、本当かどうかよくわからない通説がマジック界にはあるが、人見の使用するデッキはグルールアグロである。
ギルド門侵犯加入後のスタンダードではビートダウンの多くは《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》を主軸に組まれることが多いためか、赤緑+一色というカラーのビートダウンが多いが、純正二色のグルールビートダウンの良さは、なんといっても色マナの安定性である。
対するは細江岳。今日はジャンドカラーのビートダウンを使用している。ブン回れば最強のデッキと言っても過言ではないのだが、三色ゆえ事故りやすく、またギルドランドでダメージを受ける分、ビートダウン同士の対決で少し不利である。
ほぼ同じ速度を持った二つのビートダウン。熾烈なライフレースを制すのは果たして人見か、細江か。
GAME1
《草むした墓/Overgrown Tomb(RTR)》からの《実験体/Experiment One(GTC)》という上々の立ち上がりの細江。返す刀で人見は《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》をプレイする。
ここで細江は《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》に対して有効なブロッカーである《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》を戦場に追加して《実験体/Experiment One(GTC)》をひとつ成長させて攻撃する。《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》、《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》と持っている人見はここで少考し、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》をプレイして《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》に打ち込み、《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》を2/2にすることにした。
ここで細江は生物を追加するのではなく、将来的に脅威になりそうな《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》に《戦慄掘り/Dreadbore(RTR)》を打つ。
そのお返しとばかりに人見は《火柱/Pillar of Flame(AVR)》で《実験体/Experiment One(GTC)》を追放すると、《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler(RTR)》を追加して攻撃の手を緩めない。
4枚目の土地をセットした細江は《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》でダメージレースを挑むが、人見は1ターン遅れて3マナ目を手に入れ、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》に速攻をつけて一気にライフを落としに掛かる。
こうなってしまってば細江は守るしかなく、《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》を仕方なく立たせて自分のターンを終える。
人見が《火柱/Pillar of Flame(AVR)》を公開すると、細江には次の自分のターンがないことを悟った。
人見1-0細江
GAME2
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GTC)》のタップインの鏡打ちという静かな立ち上がりで始まった第二ゲームだったが、次のターンに一気に加熱した。細江が《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》で攻撃すれば、人見は《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》からの《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》で次の戦闘に備える。
立ち止まるわけにはいかないと、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》を《炬火の炎/Flames of the Firebrand(M13)》で除去した細江は《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》で果敢に攻撃を続けるが、一番最悪なカードである《火柱/Pillar of Flame(AVR)》を食らってしまう。
が、人見には土地がなく、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》で攻撃するのみ。
ここでの細江のドローは少し寂しい《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》だったが、それでもプレイしない手はないと、X=2でプレイする。
またもや1ターン遅れながら土地を引くことができた人見は《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》をプレイするも、これは即座に細江が《戦慄掘り/Dreadbore(RTR)》。
そして人見の次の生物となる《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》もすぐに除去したものの、その間に土地を引き続けていた細江は、新たに戦場に現れた《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》に対して触れることができない。
一回、二回…見る見るうちに細江のライフは減っていく。残りライフが5になったところで《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》をドローするも、人見の手札はあまりにも多い。
結局《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》が戦場から消えるよりも先に、細江のライフは0を下回ってしまったのだった。
人見2-0細江]]> Round3 和田寛也(Hatten Tank Top)vs守屋大輔(GOPPM) http://pwc.jugem.jp/?eid=118 2013-05-06T18:35:00+09:00 2013-05-06T15:12:30Z 2013-05-06T09:35:00Z by Yuuya Hosokawa
プロツアーギルド門侵犯で鮮烈なデビューを飾ったthe Aristocrat。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》、《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat(GTC)》という二種類のカードは、確かにスタンダード環境にギルド門侵犯が加わったということを、... yuyan WPNプレミアム
プロツアーギルド門侵犯で鮮烈なデビューを飾ったthe Aristocrat。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》、《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat(GTC)》という二種類のカードは、確かにスタンダード環境にギルド門侵犯が加わったということを、プレイヤーたちに、プロツアー優勝という形で教えてくれた。
ギルド門侵犯で生まれたthe Aristocratは、ドラゴンの迷路によってどんな進化を遂げたのか――このフューチャーマッチでその答えが出るかもしれない。
チーム『Hatten Tank Top』のHattenこと和田寛也。くだんのプロツアーギルド門侵犯にも出場していた、今最もホットなトーナメントプレイヤーだ。そしてそんな彼がシャッフルしているデッキはthe Aristocrat。ちなみにタンクトップは着ていない。
一方のチーム『GOPPM』から和田と対峙することになったのは、PWCチャンピオンシップでのトップ8が記憶に新しい、守屋大輔である。使用デッキもチャンピオンシップのときから愛用しているジャンドカラーの速攻クリーチャーをふんだんに詰め込んだビートダウンだ。
互いにビートダウンではあるが、守屋のデッキのほうがより攻撃的だ。和田がそれをいなすか、守屋が押しつぶすか。激しい熱戦に期待したい。
GAME1
二つのダイスで12を出した和田がすぐにキープし、同じぐらいのスピードで守屋はマリガンを決める。次に配られた6枚には満足いった様子。
《血の墓所/Blood Crypt(RTR)》と《根縛りの岩山/Rootbound Crag(M13)》のタップインでゲームは幕を開け、戦場に現れた最初のクリーチャーは《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》となった。
守屋のキャストした《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を一度は和田はスルーするが、次のターンに《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を加え、二度目の攻撃に対しては《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》で相打ちを取ることを選ぶ。
守屋は《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》をプレイするものの、追加の土地はない。マリガンがそのまま響いてしまっている。
が、和田はこの守屋の事故に乗じることができない。《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》が産み落とした飛行トークンで攻撃し、土地を置くのみ。そして続くターンも守屋は土地を引けずに何も行動ができず、和田も土地を置いて攻撃をするのみ。
ようやく守屋は土地を引くも《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M13)》。和田の飛行トークンが3回目のアタックを終え、追加のクリーチャーとして《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》が戦場に現れる。事故に乗じて攻めたい和田からすれば心もとない。
タップインを挟んだにせよ手札にあるカードをやっと消化できるようになった守屋は、まず《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》と《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》で攻撃する。
これに対して3マナをたたせている和田は、まず《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》でブロックし、先制攻撃をつけて守屋のアクションをうかがう。《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を持っている守屋ではあったが、和田の立たせている2マナを恐れて湧血することはせず、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を一方的に討ち取られることを選び、第二メインで《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》をプレイした。
そう、ここで《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を失うことは痛くない。序盤に事故を起こしていた分、まだ溢れるほど手札はある。マナフラッド対マナスクリューは、時間が経てばマナスクリューした側が有利なのだ。守屋の声が聞こえるようである。
だが、守屋はここから呪文を1枚も唱えることができなかった。
和田はまず《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》を《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》で除去して無理やり道をこじ開けると、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》で攻撃する。そして13を下回ったのを確認すると、《冒涜の行動/Blasphemous Act(ISD)》をキャストした。
《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》に与えられた13点は、守屋へも。
和田1-0守屋
GAME2
またもや色マナに不安のある初手を守屋は悩む。一本目の悪夢がちらついているのだろうか――守屋はしばらく考えたが、意を決してキープする。
かくして願いは通じ、最初のドローで《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》を引いた守屋は、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を勢いよくレッドゾーンへと送り込む。ブロッカーとして和田が2ターン目に出した《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》を《火柱/Pillar of Flame(AVR)》で除去しながら、さらに追加で《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を戦場へと出す。先ほどとは打って違って好調な滑り出しだ。
ここで和田はビートダウンの天敵である《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を出して減速をもくろむのだが、4枚目の土地をセットした守屋はかまわず2体の《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》で攻撃。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》が片方をブロックしてくるものの、守屋は手札に《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を持っていた。
和田もブロッカーを並べてみるものの、続けての戦闘でも《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を守屋が開示すると、和田にできることといえばサイドボードに手をかけることぐらいだった。
和田1-1守屋
GAME3
ここで和田は痛恨のダブルマリガン。守屋はここに来てようやく乗ってきたのか、オープニングハンドを即キープする。
《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》の指定にかなり迷いながらも《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》を出すために『人間』と宣言する和田。この1ターン目だけで既に1分ほど経過している。対照的に守屋は5秒ほどでターンを終える。《草むした墓/Overgrown Tomb(RTR)》をアンタップで出し、《東屋のエルフ/Arbor Elf(M13)》をプレイ。すぐにキープしたのもうなずけるファーストターンだ。
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M13)》をタップインするだけにとどまる和田を尻目に、守屋は《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》で攻撃すると、《火柱/Pillar of Flame(AVR)》で《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》を退ける。土地の引けない和田は今トップデッキした《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat(GTC)》をプレイすることしかできない。
絶好調の守屋は《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler(RTR)》を加えて再び戦闘。そして続くターンにはダメ押し気味の《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。
脅威のドラゴンに対して除去を打つことができなかった和田だったが、《血の芸術家/Blood Artist(AVR)》と《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat(GTC)》によりなんとか延命をはかろうともくろむ――がしかし、守屋の手札にはもう1枚、《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》が。
守屋の攻撃を待たずに、和田はたった2枚しかセットできなかった土地を片付けて投了を宣言した。
和田1-2守屋]]> Round1 相澤恵司(Ichikawa Yuuki)vs三宅恭平(Team limh) http://pwc.jugem.jp/?eid=117 2013-05-06T15:18:00+09:00 2013-05-06T10:25:04Z 2013-05-06T06:18:00Z by Yuuya Hosokawa
ついに5月3日、発売となったドラゴンの迷路。ラヴニカの世界でそれぞれのギルドの代表となる走者たちがニヴ=ミゼットの作った迷路を走者たちが出口を目指して駆け出すように、全世界のプレイヤーたちはスタンダードの迷路をひた走ることにな... yuyan WPNプレミアム
ついに5月3日、発売となったドラゴンの迷路。ラヴニカの世界でそれぞれのギルドの代表となる走者たちがニヴ=ミゼットの作った迷路を走者たちが出口を目指して駆け出すように、全世界のプレイヤーたちはスタンダードの迷路をひた走ることになる。
この42チームが集まった川崎PWCでは、実に126人のプレイヤーが、ドラゴンの迷路の加入によりさらに複雑となったスタンダードの迷宮にもぐりこむ。
東に迷宮に挑戦する貴族の姿有りけり。
現在は茨城に拠点を移したご存知ミスターPWC、相澤恵司である。
さかのぼること六年、ローウィンが新たに発売された直後に行われたPWCで、当時注目されていなかった《不敬の命令/Profane Command(LRW)》を真っ先に使い、黒緑エルフというアーキタイプの根幹を作り上げたのが相澤なのだ。元祖ミスターPWCである渡辺雄也がGP京都を制したイゼットトロンには、当時まったく注目されていなかった《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》が4枚投入されていた。そのイゼットトロンも、相澤と渡辺によってチューンされたデッキである。
稀代のデッキビルダーにしてデッキチューナーでもある相澤のデッキに注目するのは当然といえよう。
ちなみに相澤のチーム『Ichikawa Yuuki』は、某動画サイトでMTGの配信をしている生主の名前だそうで、相澤のチームメイトの辻川もまた生主として有名だとかなんとか。さらにさらに三人目となる大橋は、知る人ぞ知る関東の強豪である。
そんなチーム『Ichikawa Yuuki』の相澤に対するは、『Team limth』の三宅恭平だ。
Team limthにはもっとも新しい2012年ミスターPWC、大谷優也の姿もある。相澤と三宅も顔見知りの関係のようで、前日には一緒に練習をしていたらしい。
「ミラーマッチなら(腕の差で)勝てるけど、相性よくないからなー」
と相澤節が早速飛び出す。どうやら三宅が使用しているトリコフラッシュと相澤のデッキは、三宅のほうに分があるらしいが、新環境のPWCは相澤の独壇場と言っても過言ではない。
相澤の新デッキは果たして相性を覆せるのであろうか。
GAME1
相澤御用達の変わった形のダイスで1を出した相澤が後手となる。配られた7枚に対して三宅はチームメイトと相談を重ね、結果的にキープすることを選び、一方の相澤はすぐにキープの宣言をし、真ん中に座る辻川に気を配る。
《寺院の庭/Temple Garden(RTR)》から《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim(ISD)》と、ナヤかバントを思わせる相澤の初動。《断崖の避難所/Clifftop Retreat(ISD)》を二ターン目にセットした三宅は、三枚目の土地がない手札を見て、《熟慮/Think Twice(ISD)》で土地を引きに行くか《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim(ISD)》を焼くか、という選択で少考する。結局、《変化+点火/Turn+Burn(DGM)》の《点火/Burn(DGM)》モードによって《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim(ISD)》は巡礼を終える。
相澤は《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim(ISD)》の代わりにと言わんばかりに《遥か見/Farseek(RAV)》をキャストし、次のターンには《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》を戦場に送り込む。
この間、順調に土地を引き続けていた三宅は4枚目の土地、《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(GTC)》を2点のライフを支払いながら置く。白を含む4マナといえば、《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》である。
これが相澤を悩ませる材料となるかと思いきや、答えはすでに決まっていたかのように、5枚目の土地を置きながら《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》には手をかけず、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》だけで攻撃し、何もせずターンを終える。
三宅はターン終了時に《熟慮/Think Twice(ISD)》をキャストし、自分のターンでは土地を置くのみで終わらせようとするが、相澤はそれを許さない。《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》をプレイして、三宅から《本質の散乱/Essence Scatter(M13)》をいぶりだすことに成功する。
ここで満を持しての《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。2マナをたたせている三宅だがカウンターは…ない。
《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》には《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を打ち込むことで対処するものの、この強大な5/5飛行に対処するすべが三宅にはない。
《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》に未来を託すものの、占いの結果はとてもこの状況では喜べない《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》。
2枚目の《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》が一瞬で三宅を介錯した。
相澤1-0三宅
GAME2
後のなくなった三宅は、今回はすぐにキープを宣言する。対照的に相澤は今度は悩みながらも、結局そのまま始めることに。
おなじみのギルドランドの置き合いから、ファーストアクションは相澤の《地の封印/Ground Seal(M13)》。続けて《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》をプレイするが、この牛にはすぐに三宅から《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》が飛んでくる。
4枚目の土地として《僻地の灯台/Desolate Lighthouse(AVR)》を置いて4マナオープンでターンが帰ってきたところで、相澤は少考する。手札には《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》と《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》。結局、カウンターされるリスクを負いながらも《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》をプレイし、三宅はカウンター――ではなく、《点火/Burn(DGM)》によって《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》だけを除去する。
三宅はやはりメインでアクションを起こすことはなく、相澤は狼男から産み落とされた狼トークンで攻撃し、何も行動することなくターンを終える。
が、何もないわけではなく、再びドローセットゴーした三宅のターン終了時に《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を呼び出す。ここには《戦導者のらせん/Warleader's Helix(DGM)》がすぐに飛ぶが、相澤の狙い通り、三宅の行動を制限することには成功した。
マナを寝かせた三宅の首元を狙うは、貴族の十八番、《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。そしてこの《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》が止まらない。
《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を唱えて狼トークンだけでもブロックしようとするも、戦闘前に相澤がセットした《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》のせいで、2/2トークンとの相打ちを強いられてしまう。
そして三宅の残り少ないライフを削るべく、相澤は《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》でトークンを生み出す。
《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》と2/2トークンによる致死量の攻撃に、たまらず《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》をプレイして延命をはかる三宅だったが、相澤の場には前述のとおり、《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》が。
《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation(RTR)》によって待望の《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を手にした三宅だったが、それをプレイするにはライフが足りなかった。
相澤2-0三宅]]> 第373回川崎PWC WPNプレミアムトーナメント 3人チームスタンダード http://pwc.jugem.jp/?eid=116 2013-05-06T14:09:00+09:00 2013-05-06T05:45:01Z 2013-05-06T05:09:00Z 本日の第373回川崎PWCは、WPNプレミアムトーナメントの3人チームスタンダードです。参加チーム42チーム、スイスドロー7回戦にてスタートしました。
WPNプレミアムトーナメントで3人チームスタンダードが行われるのはなんと世界で初めて!(たぶん... yuyan WPNプレミアム
WPNプレミアムトーナメントで3人チームスタンダードが行われるのはなんと世界で初めて!(たぶん)
オンラインペアリングはこちらです。
http://www.pwc-jp.com/pairing.html
なお、今回の熱戦はカバレッジにてこちらで随時更新していきます!
(協賛:ホビーステーション横浜店)]]> 準決勝:遠藤亮太 vs 守屋大輔 http://pwc.jugem.jp/?eid=114 2013-03-10T18:30:00+09:00 2013-03-11T08:30:31Z 2013-03-10T09:30:00Z PWCCの頂点まであと二つ。トリコフラッシュとの準々決勝を辛勝の末勝ち上がった守屋の前に立ちはだかったのは、現在のディフェンディングチャンピオン、遠藤亮太である。
グランプリ上海での準優勝を皮切りにプロツアー常連となった遠藤亮太だったが、むしろ近年... mtgjpana PWCC2013
グランプリ上海での準優勝を皮切りにプロツアー常連となった遠藤亮太だったが、むしろ近年は草の根大会の覇者という印象が強い。昨年末に行われた関東ファイナルズでの優勝がまだ記憶に新しいはずだ。
そんな遠藤亮太のデッキはジャンドミッドレンジ。ビートダウン、コントロールどちらに対しても五分の戦いができる、いわゆる安定したデッキだ。ゲートクラッシュ参入後は高速ビートダウンが増加したために、再び日の目を浴びることとなったアーキタイプといえよう。
守屋は先ほどの記事でも紹介したとおり、ジャンドビートダウンである。
カラーは同じといえど攻めと受けのはっきりとしたマッチアップ。守屋の猛攻を遠藤は受け流せるのであろうか?熱戦に期待しよう。
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